本日付けの朝日新聞朝刊の第一面に、私たちからすれば衝撃的な表題がのりました。
それによれば、
「トヨタ自動車は21日、生産現場の従業員が勤務時間外にグループで取り組むQCサークルによる「カイゼン」活動について、残業代お全額払うことを決めた。月2時間までとする残業代の上限を撤廃する。「自主的な活動」としてきたカイゼン活動を、業務と認定する。労働組合も了承しており、六月一日から実施する」
というものです。
これは内野裁判の判決結果が大きな影響を与えていることは間違いありません。「強制された自発性」のもとで、無償のサービス残業をやらされてきた、多くの労働者にとって朗報です。
内野裁判の判決後、私たちは「QCも業務だ、手当を支払え」という要求を出してきました。1つ1つの運動の積み重ねが、こうした大企業もまた施策変更を余儀なくされたということでしょう。
しかし、この間の団体交渉での会社側の煮え切らない対応と、水面下では動いていたということが明らかになると、これは会社への怒りよりも、私たちの関わるトヨタ自動車のスケールの小ささに哀れみと恥ずかしさを抱きます。
まあ、それでも大きな前進ということで、それだけは喜びたいですね。この件についてのコメントや記事をください。
全トヨタ労働組合 広報担当 仲間 健