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2014年 明けまして おめでとうございます
景気が好転しているかの判断は労働者の懐で
昨年は当組合員の職場は、忙しいところばかりで毎日2時間以上の残業と、土曜の出勤もあるなど超多忙であった。ところが年明けるとどうなるか分からないと言うのです。きわめて不安定な状況で働き、基本給が上がらないために、残業に頼らざるを得ない労働者の懐です。
今年の賃金引き上げは、当労働組合が毎年要求してきたベースアップは間違っていなかったと証明できる取り組みをしていかなければなりません。
しかし、ベースアップが出来るとしたらトヨタ自動車を始め大手企業だけでしょう。下請けの中小企業は、単価をたたかれて厳しい環境ですから、中小企業の経営者と労働組合は力を合わせて、ベースアップできるだけの単価引き上げを親企業に要求するたたかいをしていかなければなりません。
日本の物つくりに危機
どこの職場も非正規労働者ばかりで入れ替わりが激しいとのことです。案の定、不良品が多く対応に明けくれているそうです。熟練工を育てない体質となり、責任感も乏しく仕事に誇りは持てません。日本の物つくりは危機的状況です。
疑問に思う人たちに寄り添って
さて、当組合にとって今年は、成果を勝ち取る年にしたいと考えています。アイシン機工社員吉田さんの「労災不支給決定取り消し裁判」は、約2年かけて裁判をたたかってきました。弁護団のち密な分析と、主治医の医学的治療と意見書に恵まれ、業務との因果関係を明らかにしてきました。おそらくこうした条件に彼が恵まれなかったら悲壮な状況になっていたことでしょう。
それだけに、私達は彼を救いたい、そして職場に戻り働くことで、当たり前を取り戻してほしいと願っています。
諦めたり、黙っていては何も変わりません。共に歩んで行きましょう。