キャラバン サライ

夢は大空へ、努力は足元で、世界に目を向けながら足元から子供たちを見直していきたいと思っています。

東北地方のボランティア

2011年04月13日 | Weblog
3月11日の震災以来、ブログが書けなくなっていた。
何か書こうと思っても、こんなときにそんなことを書いてもいいのか、なんて思って、全然手につかなかった。

毎日報道されている映像は、もう僕が想像できる範囲を遥かに超えていて、でも人間の適応能力のすごさというか、だんだんそれに慣れていくような、麻痺していくような自分や、周りのみんな、そして世の中の空気がおそろしい。

先週末、東京の砧公園というところでお花見をした。
日本で桜を見るというのは実に四年ぶりで、それだけで胸がいっぱいなのだけど、それにも増して、砧公園の平和で溢れそうなその雰囲気に感じ入った。
遊びまわる子供たち、赤ちゃんを連れた親、気の合う友達同士、そんな多くの人が満開の桜の下で本当に幸せな風景を作っている。
被災地の人たちに後ろめたさはあっても、正直、日本ってほんとにいい国だなと、その風景をみてつい思ってしまった。

そんなときに、知り合いがゴールデンウィークを利用して東北地方にボランティアに行く計画を進めていることを知った。
そして、周りに同じように考えている人が大勢いることを知った。
正直、みんなの意識の高さに驚いて、尊敬した。
そして、自分も行きたいと思った。

被災地には一日に千人を越えるボランティアが集まっているという。
その中に自分が行っても、被災地の復興のためにできることはほんとにわずかなことだと思う。
それよりは、義援金という形の支援の方がより実行力があるとも思う。

でも、やっぱり現地に行って、直接被災地を見て、その復興に直接手を出したい。
それは、もう被災者のためだけではなく、自分のためという気持ちが大きい。
日本史上、最大規模の天災が、今自分の生きているこの時に起きた。
そのことを、ただ流されてくる情報だけで過ぎ去らせるのではなく、自分の中にできる限りの何かを残したい。
そのために、まずはボランティアとして、被災地に行こうと思った。

そう思っていろいろ調べていると、意外と被災地への移動手段が回復していることがわかった。
仙台まで東京からの夜行バスで行き、そこから石巻まではローカルのバスを使う。
そうすれば、金曜の夜に出て、土曜にボランティアをして、日曜の早朝には戻ってこれる。

そうとわかれば、居ても立ってもいられず、とりあえず今週末に行こうと決めた。
ゴールデンウィークに数日間泊りがけで行くには、テントや食料など、それなりの計画と準備が必要だ。
でも、そうやって被災地に行く前にたくさんのエネルギーを使って、ボランティ自身がとっても大変で、遠いことだと感じてしまう前に、一度ぱっと行ってみたいと思った。
そして、ボランティアという活動が身近で、言い方が悪いかもしれないけれど、気軽に参加できるものであることを知りたい。
参加した結果、やっぱりそんなことはないんだって知るのかもしれないけど。

幸い、夕夏も賛同して一緒に行ってくれる。
とにかく、今は動きたい。