キャラバン サライ

夢は大空へ、努力は足元で、世界に目を向けながら足元から子供たちを見直していきたいと思っています。

末端意識からの決別

2012年04月18日 | Weblog
去年の始めあたりから、前足部で接地する走り方を意識してきた。
きっかけは『Born To Run』。
その後、裸足ランのブームもあり、Five FingerシューズやNIKEのFreeを履いたりして、積極的に前足部からの接地走法を試していた。

実際に前足部から接地していると、以下の効能がある。

1) 疲れてきてもスピードが落ちない(踵からの接地は、ダレたときの失速が大きい)

2) 膝への負担が軽減される(そのかわりふくらはぎと足底筋に負担がある)

3) 腹筋など上半身を積極的に使いやすい(短距離の走りに近い)


今シーズンは、フルマラソンでも3分の2くらいは前足部接地で走りきれるようになった。
ただし、足底筋がぴきぴきなってしまうので、ずっとこの走り方ではまだ無理。


ところが、アシックスショップで走り方を見てもらったところ、前足部接地を全否定された。
うむ、でも一流ランナーは少なくとも踵から接地はしていないように見えるし、アシックスの人が言っていたのはどういうことなんだ!?

と、考えていたら、先週末に相模原の米軍基地で走った東日本国際親善マラソンで、一つ答えのようなものが見えた。


末端意識ではいけないのだ。


体の末端も末端の足先の接地方法なんて、どうでもいいのだ。
大切なのは、体の中心をいかに使うか。
腹筋や背筋といった大きな筋肉をいかに動員して、力をしっかり効率よく地面に伝えるか。
足先がどのように地面に接地するかは、その結果に過ぎず、それが目的ではない。

これは、高校の3年間と大学の4年間を通して学び、当たり前のこととしていたはずだ。
なのにどうして、こんなにあっさりと忘れてしまったんだろう。

大学3年生くらいからは、「腹筋で走る」とまで言って、できる限り末端の意識を消し、体の中心から動かす感覚を養ってきた。
それが長距離に当てはめられていなかったのは、不覚である。