オーデック ブログ

写真好きの建築女子が綴る、日々のあれこれ!

平沢官衙(ひらさわかんが)遺跡

2019年07月25日 | 建物探訪
つくば市にある「平沢官衙遺跡」仕事のついでに寄ってきました。
「平沢官衙遺跡」は、今から千年以上前の奈良・平安時代の郡役所の跡とされる遺跡です。



平沢は遺跡のある場所の地名で、官衙は古代の役所を意味します。
昭和50年の発掘調査で、重要な遺跡であることがわかり、昭和55年には、国の史跡に指定。
復元された施設は、高床土壁塗双倉(ならびくら)、高床校倉、高床板倉などです。


高床土壁塗双倉(ならびくら)



高床校倉



高床板倉



筑波山が背景にあり、とても気持ちの良い場所です。
思わず、飛んでみた(笑)






ご興味ある方、お出かけください!


「平沢官衙遺跡」
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国際文化会館(旧岩崎邸庭園)

2019年07月20日 | 建物探訪
先日、旧白洲邸(武相荘)へ行く前に、国際文化会館で庭園を眺めながらの昼食。(所属する建築士会の見学会です)








国際文化会館の庭園と敷地は、江戸時代から幕末にかけて多度津藩(現香川県)藩主京極壱岐守の江戸屋敷であったそうです。
その後、三菱財閥4代目の岩崎小彌太が所有していた時に、庭園を手掛けたのが(昭和5年)京都の造園家「植治」です。

東京の空襲で建物焼失後、国が土地を払い下げ、昭和30年国際文化会館が建設。
建設の際には、元々あった庭園との調和が最大限に考慮されたようです。

建物・庭、国際文化会館となるまでの歴史について、ご興味ある方はホームページで設立までの経緯が。この日は雨が降っていたことと、時間があまりなかったため、ゆっくりお庭を歩けませんでしたので、次回に食事をしながらリベンジですね。






写真の正面に見えるのがレストラン。片側は傾斜のある庭ですが、芝生広場側には池があります。なんと2000坪の庭園のなかで、結婚式もあげれるんですよ~ご興味ある方は、是非お出かけください!


公益財団法人国際文化会館
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旧白洲邸 『武相荘』

2019年07月15日 | 建物探訪
東京町田市にある、白洲次郎・正子の住まいだった「武相荘」を見学してきました。
明治生まれの日本人で、白洲次郎ほどカッコイイ人を知りません。

若かりし頃の雰囲気は、ジェームス・ディーンのようです。
長身で端正な顔立ち、洗練された身ごなし、若くしてイギリス留学をし、終後占領下には、吉田茂外務大臣の要請でGHQとの交渉をした人でもあります。

彼の英語力と堂々とした振舞いは、マッカーサー司令も驚いたようです。そんな白洲次郎ですが、東京郊外に、終戦前の1943年農地付きの古い茅葺農家を購入。妻の正子と共に移り住み、生涯を通して愛した住まいです。

全体の配置図はホームページからです。



散策路を通り階段を上がると、受付とショップ、すぐ横にカフェ


カフェの一角には、初めて親からもらった同じ型の車。1916年型ペイジSix-38




雨あがりで木々の緑がひと際美しい。


こちらがレストランです。写真は外観のみ撮影が可能なため、内部の様子は、ホームページなどで。


レストランのテラス席です。


一番奥にあるのが、茅葺屋根の住まい。
ミュージアムとして書斎の様子や生活の道具などが展示されています。





外国暮らしの経験ある二人だからこそ、日本の古き良きものを大事する心豊かな暮らしがあったのではと、改めて気づかされました。スマートな生き方に惚れ惚れするご夫婦、憧れますね~ご興味のある方是非お出かけください!



旧白洲邸「武相荘」
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高部地区の文化遺産(常陸大宮市)

2019年06月30日 | 建物探訪
先日、常陸大宮市の高部宿(たかぶじゅく)の見学会に参加してきました。
(あいにくの雨で画像が悪く残念)

市町村合併前は美和村、この高部宿は江戸時代に建てられた古い土蔵が続く、水戸藩時代の宿場町でした。
現在でも木造三階建ての建造物、見世蔵・酒蔵・郵便局など、明治、大正、昭和の雰囲気を残す趣のある建物が多数存在します。江戸時代には、特産の和紙や葉煙草を扱う有力商人が軒を連ねていたようです。


平塚家時計塔(大正8年築)



国松家旧郵便局(明治41年築)



平塚家見世蔵



間宮家住宅(明治35年築)


洋館の1階は、当時「馬頭銀行」として使われていました。


岡山家住宅(明治20年頃)


元々は紙問屋だったようですが、「花の友」の造り酒屋を営んでおり、今も3階建ての建物が残っております。




水戸偕楽園の好文亭をモデルにして築造されたという「喜雨亭」は登録文化財に指定されています。
この岡山家には「養浩園」というりっぱな庭があったのですが・・・荒れ果てた状態で放置されていました。
その後、「森と地域の調和を考える会」により少しずつ手が入れられていました。

そして、更に文化庁のバックアップで、文化財庭園保存技術者協議会により元の状態に復元する作業がこの度行われました。大変長くなりましたが、その復元の様子を見る見学会でした。

約3,000㎡の園内には、池・浮島・橋・あずま屋があります。雨のため、園内を歩けませんでした。





復元前は、石組みなども殆ど見えない状態になっていたようです。



職人さんの丁寧な仕事で、水の流れも現れ、池もよみがえりました。


サロン的存在だった3階の喜雨亭から、庭の様子も眺められることでしょう。まだ、途中経過ではありましたが、お天気のよい時に、また訪ねたいですね。文化財の保存には、多くの方の理解と大変な時間を要しますが、以前の姿になることを願いたいです。


森と地域の調和を考える会
高部宿の見どころ

常陸大宮市
高部宿の町並み
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PIGMENT(ピグモン)東京

2019年02月25日 | 建物探訪
天王洲アイルでの研修を終え、ちょっと気になるお店へGO。
PIGMENT(ピグモン)東京画材店なので、買うものもなく気が引けましたが勉強のため見学です。



ビルの1階の店舗ですが、ファサードを見ただけでも建築家が想像できます。隈研吾氏のデザインです。お店の方に聞いてみましたが、約7000本の竹が使われたそうです。






顔料が並んだ棚は、美しすぎます。



近くで見ると、地震の対策も



店舗内の天井には、竹がうなるようにデザインされています。



ハケや筆などもディスプレイされ、天井の竹とも調和しています。



こちらの棚では、縦格子の竹が。



絵を描けないことが残念に思った建物見学となりました。


パンフレットによれば、世界最高ランクの原石から作られた天然顔料から、最先端科学の製品など4500種類に及ぶ顔料。200種類を超える古墨、50種類のにかわ、職人技が生み出す刷毛や筆など。

希少価値の高い硯や筆など「用の美」を資料として博物館的な役割も担っているとのこと。
描かずとも、みて楽しめる画材店。色に魅了された隈研吾の建物探訪でした。


PIGMENT TOKYO
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