オーデック ブログ

写真好きの建築女子が綴る、日々のあれこれ!

大子カフェ(国登録有形文化財)

2021年06月11日 | 建物探訪
相続案件の打合せで大子町まで。
大子カフェでランチと思いましたが、満席で入れなかったので建物外観のみ紹介します。







こちらの建物は平成28年に、国登録有形文化財 建造物として登録。




窓の上の、ブルーの物が登録有形文化財の標識です。





次回は、食事をいただきたいと思います。
大子町へお出かけの際は、建物を見学しながら寄ってみてください!

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穂積家住宅(高萩市)

2021年06月04日 | 建物探訪
所属する建築士会女性委員会で、穂積家の取材に出かけてきました。



前回出かけたときは期間限定の古民家レストランの時期

今回は、コロナ禍ということもありお客様も少なく、ゆっくり見学兼調査。
高萩市の担当者に説明をしてもらいながらでしたので、とても理解が深まりました。


穂積家住宅は、江戸時代後期の民家。
農業のほか、酒造業や林業、金融業製糸業などにも及んだそうです。

主屋、長屋門、前蔵、衣装蔵は、茨城県の指定文化財になっています。

























内部の建具などは、様々なデザインがあり、随所に職人の工夫が見られます。

100坪の広さを持つ庭園は、江戸時代に描かれた屋敷絵図にも、ほぼ現状の姿をとどめているようです。
高萩ICから車で5分でアクセスも便利。興味がある方は、是非お出かけください。


穂積家住宅
高萩市上手綱2337-1
電話:0293-24-0919
開館時間:9時~16時
休館日:月曜日

日本女性建築士連合会
魅力ある和の空間ガイドブックWEB版
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首里城の思い出 頑張れ沖縄!

2019年11月02日 | 建物探訪
一昨日の首里城の火災はとても悲しい事件でした。
首里城を見学したのは2014年6月のこと、あの時の記憶が甦ります。


涙をながしながら消火活動した隊員もいたという。本当に残念でなりません。
再建を願って、紹介します。

入口にある「守礼門」


首里城の城郭(じょうかく)内へ入る、第一の正門、歓会門(かんかいもん)



正殿の前で自撮りをする若いふたり、このニュースに悲しんでいるでしょう。



南殿(なんでん)



北殿(ほくでん)



正殿にあった国王が座る玉座



こちらは模型ですが、正殿前の御庭は(うなー)と呼ぶれ、色違いの列は儀式の際に、諸官が位の順に並ぶ目印の役割をもっていたそうです。



ソテツがたくさんあったのも印象深く、朱色と濃い緑の調和も綺麗でした。



一日も早く出火原因が解明され、再建に向けて私も応援したいです。


首里城公園

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御料理屋kokyu (結城市)

2019年09月20日 | 建物探訪
結城市のお料理屋「Kokyu」さんへ、建築士会の建物調査で伺いました。
現在は飲食店として営業していますが、長く空き家の状態だったようです。



酒造業で財を成した元々の所有者が、昭和元年に筑波山を美しく眺められるこの地に、別邸として建てたものです。建物の特徴は、高床式の構造で、1階はコンクリート造の倉庫。その上に木造建築が建てられています。




やや間取りが複雑ですが、平屋造りの建物と高床式の店舗が、渡り廊下でつながっています。



駐車場側からは玄関が見えず、渡り廊下をくぐると店舗入り口となります。







初めてうかがったので、見えない入口にワクワクでした。玄関を入ると、渡り廊下をすすみ、高床式の店舗部分となります。



北を除く3面に廊下が回り、その外側は回り縁となって、大正ガラスが当時のまま使われています。10帖と12帖の和室は、畳から板張りに替え、漆喰の壁はすべて塗り直したとのこと。





飲食店をオープンするにあたり、この和の空間に沿うようなかたちでお料理を決めたそうです。
天井の高い広々としたお部屋で、歴史や趣を感じながら食事を堪能できる空間です。結城の街を散策しながら、是非こちらで昼食はいかがでしょう!建物と食事と一緒に楽しめる、とても素敵なお店です。


御料理屋kokyu
結城市大字結城1085
電話0296-48-8388
定休日:月曜日・第1第3火曜日
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矢中の杜(国登録有形文化財)

2019年08月06日 | 建物探訪
茨城県建築士会 女性委員会の仕事で、つくば市北条にある「矢中の杜」をメンバーと一緒に取材へ。
建物を建てたのは、北条出身の矢中龍次郎氏。建材の研究家であり、現在の(株)マノールの創業者です。
この旧矢中邸は、昭和13年から28年にかけて建設された近代和風建築です。


本館は居住棟で木造平屋建て。敷地の高低差を活かして、大谷石造りの地下室もあります。地下室は上部の部屋に冷たい空気を送る、換気システムも兼ねていました。外壁に塗られた山吹色は、自社の商品の天然塗料なんです。








矢中式陸屋根と命名された、本館の屋根にもビックリでした。(迎賓棟の2階から見られます)




本館の奥には、別館の迎賓棟。
1階が鉄筋コンクリート造り、2階は木造になっています。
上流階級の人々を迎賓できるようにと、内部には豪華絢爛で格式高い意匠が随所に見られます。







別館玄関ホール



1階の食堂です


色鮮やかな状態で保存されている板戸絵にも驚きます。


2階 応接間



窓の工夫にもこだわりが。矢中龍次郎氏が考案した「五層窓」
外から内に向かって、雨戸・硝子窓・カーテン・網戸・障子戸、五層構造になっている窓です。
夏は、障子戸を網戸に替えれるようになっています。




天井の照明のまわりにも、換気用スリットの工夫がありました。



建物に感心のある方なら、こちらの建物はとっても楽しめます。
但し毎週土曜日のみの見学。11時~16までの公開です!
11時、13時、15時にガイドツアーを行っていますので、解説付きで是非ご覧ください。

この北条地区には「平沢官衙遺跡」やつくばワイナリーもあるので一緒にお立ち寄りください。


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平沢官衙遺跡(ひらさわかんがいせき)


矢中の杜

平沢官衙遺跡

つくばワイナリー
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