オーデック ブログ

写真好きの建築女子が綴る、日々のあれこれ!

6月24日は、八重クチナシの記念日

2020年06月24日 | 植物
梅雨どきに濃厚な香りで存在感を放つクチナシ。
以前の記事で、将棋盤の足のデザインにクチナシの実のカタチが使われていることを紹介しています。

クチナシの実は熟しても口を開きません。(口無し)
「勝負に口無し」と洒落て、碁盤や将棋盤のデザインに実のカタチが使われたそうです。
先人のこのセンス、粋ですよね。

今日は、偶然にも八重クチナシの記念日なので、一重と八重咲きの驚くべき違いを発表(大げさです)



クチナシには、一重と八重がありますが、八重のクチナシには実がつかないことを最近知ったんです。
元々、一重の花が八重咲きに変化。雄しべや雌しべの部分が花びらに変化したらしいんです。

なので、雄しべや雌しべがないのでタネができないんです。ん、なるほど。
種になって子孫を残すことより、美を選んだ八重クチナシ。
なんて、素敵な選択でしょう・・・

と、いうか・・・クチナシの実は口を開かないので、風に乗って遠くにタネを飛ばすことも、鳥が食べて、実生で芽が出ることもなく、やってられないわ~って感じで・・・雄しべ、雌しべが退化し花びらに変身。
そして、一重の花より濃厚な優雅な香りを手に入れたのです。(私の勝手な妄想です)

料理や染料として使えるクチナシの実を育てたいなら「一重咲き」
うっとおしい梅雨を、甘い優雅な香りで乗り切りたいなら「八重咲き」がおすすめですよ。
植物の不思議を知ると、観察も楽しくなりますね!

コメント
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