前回のつづきです。
所作とは、品性が垣間見えることだと思うのです。
品性は、魂の表現の一部で、魂の輝きがこぼれ落ちる如き
一瞬の光のようなものです。
ひとは、あらゆるものを吸収して成長します。
光の膨張ともいえるかもしれません。
育った環境、見るもの、聞くもの、感じるものが膨らんでいって
それを成長とみるのではないでしょうか。
けれども、カラダが育つことよりも、
魂の育つ様のほうが、はるかに意義深いのです。
魂の品性がフィルターレベルだといっても、過言ではありません。
その品性輝く、祈りの姿が、師匠からの課題図書
『天皇 霊性の時代』 竹本忠雄 著 海竜社 刊
著者はソルボンヌ留学の経験があり、外国の思想から見た日本
の対比が明確に表されています。
外国の思想の造詣が深く、それゆえに浮かびあがる日本の姿が
あります。
奇をてらうことなく、筆者の涼やかなまなざしが霊性のあるこの国の
あるべき姿をわたしたちに語りかけてきます。
圧巻はエピローグの
『海深くして青く澄みたり』-霊性の時代ここに始まる
に描かれた、実際におこった話です。
筆者が、深い感動をもって思い出すという、
『御在位十周年御奉祝国民祭典』でのこと。
氷雨の中、両陛下が二重橋におでましになられるのを待っていた
時、万歳の声があがり、音楽の演奏が始まると二重橋の上空が
青みがかった楕円形に晴れ渡ったのだそうです。
自分たちがいる場所よりその外の周りに雨は降っているのに。
そして、皇居の森の上方に北極星が次の瞬間、両陛下がお立ちに
なり、一同に向かって並び立たれていた・・・・・・。
『天皇晴れ』の瞬間です。
と、私が感想を話していたら、
師匠「天帝ですなあ。」
私 「北極星は、天皇の守星と、書かれていました。」
天照皇大神の呼称は、天皇にも通じていると感じます。
雨が上がることは理屈ではない、と書かれてありましたが、
私もそう、思います。
ここで、何度も、師匠の話に書いているように、神さまに人間の
理屈はありません。
これもまた、人間の理屈で捉えようとしても、無駄なことです。
まず、理屈を抜くことです。
マイナスエネルギーも、理屈に走る人間の理屈により、多く発生して
いることを思えば、私たちは、答えを知ろうとして、実際は答えを
見失っている。
大祓詞を唱えることは、理屈を抜くため。
場を清め祓いを行うことも、溜まりに溜まった、人間の凝り固まった
思いを取り除くことです。
神の魂を持つことで、さらに辛い思いを経験していることがあるかも
しれませんが、本来の自分を取り戻すための一つの方法と思って、
取り除くことをしましょう。
光輝く魂でいられるように。
臣でした。
追記
師匠のメモから書き起こしたので、途中の降神のことばをそのまま
転記していたので、神さまからのメッセージの部分の訂正をしました。