アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

モクゲンジ - 雄花が咲きだした!

2020-06-08 17:50:18 | みんなの花図鑑
ムクロジ科のモクゲンジの花が早くも咲きだしました。


モクゲンジとは面白い名前ですが、「モクゲンジの名前の由来はムクロジの中国名である木患子を誤ってモクゲンジにあてたため、木患子の日本語読みのモクゲンジになったと言われます。」(【樹木の部屋】モクゲンジ.pdf)
ムクロジ科には このモクゲンジの他、 オオモクゲンジ、 元祖ムクロジ、 それと フウセンカズラも何とムクロジ科だったのです! 大きさはさまざまですが、風船の中に黒い種子を付けます。
「センダン葉菩提樹(ぼだいじゅ)」 と呼ばれることもあるそうです。 葉がセンダンの葉に似ていて、 風船の中に出来た黒い種子はとても固く数珠に利用できるので、寺院に好んで植えられたところから、 とか。(「モクゲンジ」)




安城総合運動公園に8本くらいあるのですが、開花した花を付けていたのは この株だけでした。 本格的に花が咲きだすのは、例年ですと6月中旬からのようです。一つひとつは小さな花なのですが、まとまって黄金色の花が咲くので、最盛期にはとてもキレイです。




黄色い花弁の中心にドーナッツ状のリングがありますが、これは成長前のおしべ(雄ずいといいます)です。 葯の部分が互いに密着してドーナッツのような環を作っているのです。これは 雄花ですが、雌花も出来立ては 同じようにおしべ(雄ずい)が環を作っています。 つまり、よく見ないと 雄花か雌花か 区別がつかないのです (´・ω・)




初期の雄花(左手奥の花)は しばらくすると成長して 手前のような花に大変身します。おしべ(雄ずい)が分離して伸長し、花弁が根元のところで折れて反り返り、折り目に 付属体という突起をつけるのです。この付属体は現在は黄色ですが、やがてこの周囲が鮮やかな赤色に変わります。



まだつぼみのモクゲンジの花です。 蚊が一匹止ってますので大きさが分かりますでしょうか(´∀`)

マテバシイ、クリ - 雄花そして雌花

2020-06-08 10:32:30 | みんなの花図鑑
雄花が長い花穂の樹の花を特集します。
後半に、 クリの花が出てきますので、 臭いが気になる方はスキップください。


マテバシイ

マテバシイの雄花が勢いよく花穂を伸ばしています。
今目立つのは この長い花穂の雄花です。毛のようなのが雄しべです。 すごい数の雄しべです。




で、雌花は? というと、こんなどんぐりの赤ちゃんみたいなのがありますが、これは 去年の雌花からできたどんぐりの子どもです。




こちらは 雄花の出ている元に つぼみのようなのが見えますが、 これは雌花ではないようです。



どうも マテバシイの雌花は 雄花が終わってから咲きだすらしいです。




クリ

臭いのすごい クリの雌花。 遠くから見ているのが良いが それでも匂ってきます(´v_v`)




でも、今回は どうしても 雌花の写真を撮りたくて、 近くに寄りました。 とりあえず 雄花の根元あたりを探します...




あっ、ありました (^^)/ 花柄の付け根のところに !




別の枝で確認します。 やはり、 ありました! どこについているか分かると、簡単に見つけられますね (^^♪




ほほー、これなど 雌花というより もうクリの赤ちゃんになっています。




上に伸びている白い棘状のものは 柱頭です。あのいがぐりの棘ではありません。




いがぐりの棘は 子房の周囲の緑のカサカサから生まれるんですね?!