アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

ノブドウ、ヒメジョオン、コロナ...

2020-06-27 15:40:29 | みんなの花図鑑

ノブドウの花は 見れば見るほど 同じブドウ科のヤブガラシの花に似ています。




それなのに、 ノブドウはあのカラフルな果実のほうでは注目されるのに、 花が取り上げられることはあまりありません。




花盤のうえに多量の蜜を乗せていて、アリたちが おいしそうに飲んでいます。 こんなところ、ヤブガラシと同じです。




ハエもどこからか集まってきました。




花が開くと ほどなく 花弁と 雄しべは 脱落してしまいます。 そうなった後も、花盤の上の蜜は溢れるほどです。
こういうお客様ファーストの精神は ヤブガラシそっくりなのです。
(米国は 大統領が 「アメリカ、ファースト!」って言ってたら、コロナ禍で 「アメリカ、ワースト!」になってしまいましたよ (´v_v`))




あと、一緒に咲いていた ヒメジョオン です。

以下、画像とは関係ないことをコメントします m(_ _)m
コロナと言えば、 きょうもまた 朝のテレビで 山中教授が言って見えました。 日本人の感染率が低いのは 何か理由があるに違いない。その原因をさがせ (ファクターXをさがせ) ! と。



たしかに、特異な現象が現われたら、その原因を見つけることはすごく大切なことで、 祈祷するよりも、自警団を作るよりも 重要だと思うのですが、 まず 現象がどういうものかを把握することが ファクターXを探すとき、最初にすることだと思うのです。 今回のコロナ禍で 「欧米(米にはブラジル等南米を含む) に比べ 感染率・死亡率が著しく低い」現象は 日本だけではないのです、 日本から 中国、ベトナム、ラオス、タイ、ミャンマーから(バングラディッシュを除く)インドの東海岸までの地域と アフリカの特定の国々なのです。ファクターを探すなら、これらの地域において 感染率が著しく低いのはなぜか? という問題の立て方をしないと、無意味な調査になってしまうのです。 日本人特有の 健康意識とか マスクを前からつける習慣があったとか、、、そういうこと(特殊日本人的な行動)ではないのです。



そういう感染率が低い地域的特徴をあれこれ考えると、 先日も言いましたが、私は今 「主食に 米を食べてる地域」というファクターが重要因子なのではないかと考えてます。国別・地域別感染率の世界地図をにらみながら、同じように色分けされるファクターを考えてます。
もう一つ考えたのは、 砂糖の摂取率との逆相関関係です (^^ゞ



ファクターXを探すなら まず「子供が著しく感染率が低いのはなぜか?」という問題もあります。
これも 日本だけでなく 世界的にそうらしいのですが、通常のインフルエンザなどですと、子供とお年寄りの感染率は 働く大人の世代に対し 高いですよね? それが 今度のコロナでは どの国でも 極めて低いのです。 その理由を考えるのはとても意義のあることだと思うのですが、いかんせん、 医学的な知識が全くなく、私の手には負えません (ToT)






ワルナスビ - ナス科

2020-06-27 10:31:33 | みんなの花図鑑
豊田市柳川瀬公園のワルナスビ... どこにでもありますが、ネムノキの下で繁殖しているワルナスビです (^_-)-☆


マクロレンズで 花を撮ってみたら、何やら虫の幼虫? がいます。




上の画像を 思いっきりトリミングして見ました。
この幼虫は何の幼虫だろうか? いや、 そもそも幼虫なのだろうか? ------ とふつうだったら そっちに関心が行くと思いますが (´∀`)
私のばあい、 この虫は 花の何を求めて来ているのか? 花粉なのか? それとも 蜜なのか? いや、そもそも ワルナスビは 蜜なんて出すのだろうか? ----




----- てなぐあいに、 花のほうにばかり関心が向いてしまいます。
ワルナスビは(牧野富太郎が昭和初期に発見・命名)その名の通り、ナス科の植物。 繁殖力が強いので、「耕耘機などですきこむと、切れた地下茎の一つ一つから芽が出てかえって増殖してしまい、また除草剤も効きにくいため、一度生えると完全に駆除するのは難しい。」(wiki 「ワルナスビ」)




そこでもっと面白い話題は無いかと、ワルナスビの記事を検索していて見つけたのが この記事:
ナスの花についての記事なのだが...
「ワルナスビと同じように 雌しべが 雄しべより長い 長花柱花と
雄しべより短い 短花柱花があります。」 (gooブログ・木曽Now「蜜が出なくても」)

ソバの花が短花柱花と長花柱花を持ってるのは知ってましたが、 ナス科の花が皆? そうだとは知りませんでした。
そういう目で見ると、 画像の花は 雌しべが(おしべより)長いので 長花柱花 ですね。




これもそうです。




これもそうです。 長花柱かばかりです。 ・・・ というか、 この日は、 雌しべの先の緑の柱頭をアップで撮ろうとしていたので、 雌しべが隠れているワルナスビの花は 一枚もありません。
ほんとに そうなのか、 今度また 観察してきます。




それはそうと、 今日のテーマは <おしべ> と <めしべ> と<蜜>です。
バナナの房のようなのが<おしべ> の葯です。この袋の中に 花粉が詰まっていて先端の穴から花粉が出てくるわけです。
その先に伸びてる緑色をしたマッチ棒みたいなのがもちろん<めしべ>で 先端の緑は柱頭です。よくみると つぶつぶが載ってますが これは花粉でしょうか?




裏から見たところです。 ナス科の花は 花弁より上に子房がある(子房上位です)ので、 裏はすっきりしたものです。
ところで 先ほどの ワルナスビは(一般に ナス科の花は) <蜜>を出すのだろうか? という疑問ですが、先ほどの ブログ記事に このことも書いてありました。

「ナス科の花は
蜜を出しません。

雄しべの先端から
花粉を出し振動によって
花粉を散らし受粉するので
振動受粉と呼ばれています。

振動の原因は
昆虫でも風でもよいのです。」
(同上ブログ記事より引用させていただきました、ありがとうございます)