アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

ナンキンハゼ、アカメガシワ - トウダイグサ科

2020-06-23 16:53:42 | みんなの花図鑑
ナンキンハゼトウダイグサ科だ。 ニシキソウやユーフォルビアのような 杯状花序ではないが。


むしろ葉を見ると、 先の長い葉は クワ科のインドボダイジュを彷彿とさせる。(というのは言い過ぎか)




花穂は長い(総状花序と言います)。 これ、すべて雄花です。



では、雌花はどこに?



雌花は 同じ総状花序の 枝元のほうに ひっそりと咲きます。(咲くはずですが、今は まだ時期が来てないのか、見つかりませんでした)



ネットのブログ記事によると、 雌花の時期が来てないのでなく、 雄花しかつけない株もあるという。



さらに別の記事には ビックリなことが書いてある:

このナンキンハゼの木は雄花がまず咲き
次に小さな花序の雌花が咲き
最後に小さな花序の雄花が咲く
ノグルミと同じパターンだ
(神戸の花と木(今の花と木の様子)「ナンキンハゼの観察でびっくり! 」)




ここからは アカメガシワ。 上のナンキンハゼのすぐ近くで、同じ日に撮ったものです。

アカメガシワも トウダイグサ科。 でも 杯状花序 ではないから、 どこがどうなってるんだろ? と頭抱えることもないようです、いたって平凡な花序です。



しかも アカメガシワは 雌雄異株で、 今見てるのは 雄株に咲いた雄花です。



樹に咲く花の通例で、 花弁はありません(つぼみのとき覆っていた萼片はあります)。
沢山の雄しべが ポンポンのように球形になって咲いてます。



そして、ここからは 雌株に咲く 雌花です。 今は 黄色い柱頭が3裂して開いて 受粉待ちの状態と思われます。



ベゴニアの雌花のとき 話題にしたんですけど、 ひょっとして アカメガシワも 雄花に似せて 黄色い柱頭をたくさんつけるようになったのかな? 虫が騙されて 雄株から花粉を運んでくれるように (^^ゞ



たくさんの雌花を見ていると、そんなこと考えちゃいます。



ナンキンハゼとちがって、 アカメガシワは 毛でおおわれています。葉も 子房も (´∀`)




モクゲンジ - 雌花の季節

2020-06-23 09:56:46 | みんなの花図鑑
安城総合運動公園・野球場のモクゲンジ。 見出し画像は 雄花のほうの完成形です。
花弁が付け根近くで折れ、そこに 付属体という鮮紅色の突起ができています。
それから 4, 5日後、 同じ株の花は 早くも 雌花を付けていました
きょうは 主として 雌花を観賞ください (^^)/


手前右手が 雌花の咲き始めです (左が 雄花です)。
雌花の咲き始めも 雄花の先始めと同じように ココア色の数珠のような環ができていますが、これは 雄しべ です(「雄ずい」といいます)。 雄花の場合は 雄しべは成長して 花粉を放出するので「完全雄ずい」と呼ばれますが、 右の 雌花のドーナッツは 途中までしか成長しません、不完全雄ずい です。



これが (中央が) だいぶ成長した雌花です。右下(ピントの合ってないほう)は 咲き始めの雌花です。チョコレート色の雄しべの輪(不完全雄ずい)の中に 雌しべ(といってもほとんど子房ですが)がちょっとだけ顔を出しています。




黄色い花弁は 折曲がり 折り目に付属体という突起が付加されています。 さらに成長すると この付属体は赤くなります。




上も下も 同時期の雌花です。 この時点では 雄しべ(不完全雄ずい)はまだ成長しているように見えますが、 雌花のおしべは これ以降成長が止まります。


しばし、いろいろな角度から 雌花をご覧ください
















最後に、 花の付き方です。

雌花は 袋果といって ほおずきのような袋の中に お数珠に使えるほど硬い珠をつくります。