
ミツマタは蕾の時期が長いです。
中国中南部 ~ ヒマラヤが原産地。

「日本には1600年頃の慶長年間に紙をつくる材料として渡来したと言う記録が残っていますが、万葉集に「サキクサ(三枝)」の名前で詠まれているものがミツマタを指し、すでにその頃(8世紀後半)には日本で見ることができたという説もあります。」(ヤサシイエンゲイ「ミツマタ」)

岡崎市の額田地区には「千万町町」と書いて「ぜまんぢょうちょう」と読む「ミツマタ群生地」があります。

同じ額田地区の夏山町にあるお寺の住職が亡くなられました。
寺院では 住職(またはその家族)に不幸があったとき、宗派を問わず「山門不幸」の札を立てるそうです。

住職の名は 伊藤三学和尚。

岐阜県郡上市生まれ、太平洋画会研究所で絵画を学び、仏像を彫る石工に魅かれて1973年、岡崎へ。

リーマン・ショック後の2009年ごろ、不況で沢山みえる東岡崎駅・JR岡崎駅周辺のホームレスの方の炊き出しをお亡くなりになる直前までずっとされていました。

新聞配達をしながら 絵画制作を続け、「結美展(むすび)」を立ち上げ、前世紀末まで毎年岡崎美術館で展覧会を開催されてました。
寺にはかわいいお顔の仏像があります。お会いすると分かりますが、モデルは奥様です。
『行空三学』画集出版プロジェクト