アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

ナンキンハゼ - トウダイグサ科

2024-11-20 07:00:00 | みんなの花図鑑

ナンキンハゼは「ハゼ」の名が付いていますが、ウルシ科ではなく、トウダイグサ科の樹木なので、かぶれることはありません。
でもこの白い種子から蝋が採れる点では ウルシ科のハゼノキとよく似ています。



「日本ではハゼノキから蝋を採取していたが、中国では気候の関係から生育できず、本種を利用していた。「ハゼと同じように蝋が採取できる中国の木」という意味合いでナンキンハゼと命名されたという説が有力」(庭木図鑑 植木ペディア > ナンキンハゼ)





「葉は菱形に近い卵形でポプラに似る。たいていの樹木は美しく紅葉するために寒さが必要だが、ナンキンハゼは暖地でもカラフルに紅葉するため、特に関西以西では珍重される。」(同上)




「できはじめの果実は黒い殻に覆われているが、寒くなるにつれて殻が割れ、中からポップコーンのような白い種子が飛び出す。」(同上)









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紅葉したスズランノキ - デンパーク

2024-11-19 07:00:00 | みんなの花図鑑

安城デンパークの紅葉、3回目はこれ ↑
なんだか分かりますか?
最初、私は判りませんでした (´∀`)




なので、「困ったときのGoogle Lens 」で、調べました。
特長のある果実を入れて検索させてみました。
そうして 得られた答えが 「スズランノキ」。




世界三大紅葉樹のひとつなんですって。
あとの2つは、ニシキギとニッサボクなんですって。(ちょっと意外な気がしますが)





スズランノキは ツツジ科オクシデンドルム属の落葉樹。
学名:Oxydendrum arboreum
北米の東南部が原産。




「本来スズランノキは、北米東部を原産とするツツジ科ゼノビア属の低木「ゼノビア」を示していたが、本種もスズランノキとして流通するようになり、混乱が生じている。ゼノビアは耐暑性が乏しく暑さに弱い。」(庭木図鑑 植木ペディア「スズランノキ」)






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マンサク紅葉 - 安城デンパーク

2024-11-18 07:00:00 | みんなの花図鑑
昨日に続き、数年前の11月初めの紅葉ですm(_ _)m


きのうのモミジバフウはフウ科(あるいはマンサク科)でした。
そこで、きょうは 本家マンサクの紅葉です。

場所は同じく安城デンパーク。






もう一つのマンサクは 花のときよく見たマンサクですね

アーノルド・プロミス











柿の葉を思わせる紅葉です。






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アメリカフウ - 安城デンパーク

2024-11-17 07:00:00 | みんなの花図鑑
以下の画像は、実は3年前の11月はじめの安城デンパークの画像です。


「北米中南部及び中米を原産地とする落葉高木。正式にはアメリカフウというが一般的にモミジバフウと呼ばれ、公園や街路に使われることが多い。」(庭木図鑑 植木ペディア> モミジバフウ)




今年はいつまでも暑い日が続き、きれいな紅葉が見られないのではと心配されています。











地ビール館裏には背の高いアメリカフウが何本かあり、芝生には果実がいっぱい落ちていました。





紅葉の程度にばらつきがあるのがまた良いです。



「モミジバフウは、漢字で書くと紅葉葉楓。
名前のとおり、美しく紅葉し、葉の形もカエデ(楓)類に似ている。」
「しかし名前に反して、カエデの仲間ではない。
モミジバフウはフウ科(あるいはマンサク科)で、カエデ類はムクロジ科(あるいはカエデ科)とされる。」

そういうわけで、明日は「マンサク」の紅葉を取り上げる予定です。





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食べられる?赤い木の実

2024-11-16 07:00:00 | みんなの花図鑑
ガマズミ







9~10月に赤く熟し、霜が降りる頃になると、白い粉をふいて甘くなり、食べられる。(森と水のあきた「樹木シリーズ45 ガマズミ、ミヤマガマズミ」より)




キミノガマズミ







はい、キミノガマズミは食べられます。キミノガマズミはガマズミの品種で、果実が黄色に熟すのが特徴です。(Google AIによる概要より)






ゴマギ




鳥が食べますが、あまりおいしくないようです。(出所不明)






ピラカンサ




ピラカンサの実は、種子に青酸配糖体という青酸系の毒が含まれているため、食用にはなりません。
ピラカンサの実は、秋に赤く色づきますが、鳥たちは未熟なうちは毒があるため少しずつしか食べません。1〜2月になって熟すと食べられるようになります。(Google AIによる概要より)







ウメモドキ




人間も、ウメモドキの実を食べようと思えば食べられます。(ミツモア「ウメモドキの育て方」)






セイヨウカマツカ(アロニア)




アロニアは(中略)さくらんぼやベリーの仲間で、見た目は小粒のブルーベリーにも似ています。諸外国では「黒いナナカマド」と呼ばれることもあり、赤い実が熟すと真っ黒に変色するのが特徴です。
渋みが大変強く加工品として食べられることが多い植物です。(PREZO「アロニアって何?」より)






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ホトトギスの気になるツブツブ

2024-11-15 07:00:00 | みんなの花図鑑





ホトトギスはユリ科なので、6枚の花被片をもっています。




6枚の花被片のうち外側の3枚を外花被片といい、ホトトギスのばあい外花被片の基部にだけ壺(たぶん蜜壺)が付いています。





問題のツブツブですが、先が2つに割れた3本のほうの花柄部分に付いています。その3本はめしべです。
先が楕円体の草履のようなものが付いているほうが おしべ です。雄しべは6本あるといわれてますが、3個しか見えません。見えない3個はたぶん雌しべの直下に伸びているものと思われます。



上の画像では、おしべは 3本ではなく5本以上(たぶん6個)あることが分かります。




問題のツブツブは めしべの花柱部分に付いています。難しい用語で「腺毛状突起」と呼ばれています。




何だか宝石みたいできれいなのですが、役割についてはネット検索しても 明確な回答が記載されていません。





ただ ある方のブログに以下のような記述がありました
「浅井禎吾先生(現東大教授)の博士論文「植物の腺毛分泌物の科学的成分研究」(2011年)の中に、「ホトトギスの腺毛分泌物」について記されていました。それによるとΔ脂肪酸類が検出されたと云う事で、表皮細胞の性質が残っていると考えられるとされています。が、その役割については未だ未解明との事です。」




ツブツブの正体はよく分からないままに終わってしまいましたが、大きさについては上の画像が参考になると思います。画像にはめしべのツブツブといっしょに 雄しべの花粉が見えています。花粉粒と比べるとめしべのツブツブはかなり大きいものであることが分かります(花粉が小さいのだということでもありますが (´v_v`))。






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アメリカハナズオウ - リトルワールド

2024-11-14 07:00:00 | みんなの花図鑑

2022-11-04


ずっと前から植えてあったのでしょうが、おととしの11月4日にこんなにきれいに紅葉していたので気が付きました。


このきなんのき掲示板にお尋ねして「アメリカハナズオウ」ではないかと回答をいただきました。





翌年の春(2023-03-30)
その木の下に行って見上げたら、こんな花が咲いていました。
間違いなく ハナズオウっぽい花ですね (^^)/






2024-10-24
今年の紅葉は半月ほど遅れているような気がします。


10月下旬ではまだ青々としていました。







〔欄外〕わが家に来たジョウビタキ♀







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紅葉するのはいつのことやら?‐ 青い葉のクイズ

2024-11-13 07:00:00 | みんなの花図鑑
於大公園(東浦町) のつづきです。


昨日の記事でも触れましたが、今年は紅葉が半月ぐらい遅れています。
上のツルウメモドキの赤い実の画像は去年1月のものですが、
そろそろ赤くなりかけた頃だろうと思って行ってみたら、
まだ以下のようでした。




そこで、11月7日に於大公園で撮った まだ青い葉の木ばかり集めて、クイズにしてみました。
(せっかく撮ってきたので、無理やり放出です "(-""-)")
全部で10問あります。

では、分かりやすい木の葉からどうぞ
最初に3問 画像を出します。
そのあとに この3問の答えを出します。

Q.1








Q.2








Q.3








では 以上 3問の答えです



A.1 クリ
A.2 トチノキ
A.3 エノキ






では 次の3問です。
次の3問は関連性があるので、よく見較べてください。

Q.4









Q.5











Q.6



(注)この木は常緑です、紅葉しません。






では 以上 3問の答えです



A.4 メタセコイア
A.5 ラクウショウ
A.6 センペルセコイア






では 最後の4問です。


Q.7







Q.8








Q.9










Q.10










はい、最後の 4問の答えです



A.7 アオギリ
A.8 センダン
A.9 ムクロジ
A.10 ハンノキ







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菊と亀と水草と - 於大公園

2024-11-12 07:00:00 | みんなの花図鑑
於大公園(愛知県東浦町) へ久しぶりに行ってみましたが、案の定、まだ何も紅葉していませんでした。


ミシシッピアカミミガメ



アカミミガメの子どもがミドリガメで、ペットとして飼育されていたものが飼えなくなって放たれたり逃げ出したりしたものが各地の池にあふれています。









シオン

名札が無かったので、Google Lensで検索しましたが、シオン(紫苑)で良いのでしょうか??
それともノコンギクの園芸品種なんでしょうか??





いずれにしても、私の関心は筒状花のシベにあります。
雄しべ筒の中から出てきためしべは成熟するとアンテナのような柱頭部を展開するようです。





アメリカフウ(モミジバフウ)

通常、モミジバフウと呼ぶことが多いですが、ここ於大公園ではボランティアの方が付けた名札には「アメリカフウ」と書いてありました。



於大公園(東浦町)はただいま全面改装中です。




イロハモミジ





ハゼノキ













カツラ











カルガモ









アサザ



「全国の湖沼、池などの浅いところに群生する浮葉性の多年草で、浅沙(アサザ)と呼ぶ。 根茎は水底上を横走し、節からヒゲ根を出し、そこに定着して広がる。」(おおさか環境農林水産総合研究所「水草図鑑(在来種) アサザ」)






「アサザは「異型花柱性」という独特の繁殖様式を持っている。花柱(めしべ)が長くて雄ずい(おしべ)の短い「長花柱花」と、反対に花柱が短く雄ずいが長い「短花柱花」を持つ個体が存在する。そして、異なる花型を持つ花の間で花粉がやり取りされないと正常に種子繁殖を行うことが出来ない」(wiki「アサザ」)





シュウメイギク








初夏のような青々とした木々たちは明日クイズにして出します(^^♪





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カイノキは実った

2024-11-11 07:00:00 | みんなの花図鑑
おととし

カイノキ(楷樹)はウルシ科カイノキ属の落葉高木。
この画像は、おととしの11月15日のカイノキです。
安城デンパークにて。


去年

ここからは 去年の同じ場所のカイノキ。
カイノキは現在、日本では非常に少ない木として珍重されています。(大阪大学「「楷の木」の歴史」)
カイノキはイチョウと同様、雌雄別株です。ここ安城デンパークのカイノキ林には何本ものカイノキがあります。
カイノキは実をつけるまでに20年もかかり、それまでは雌雄の区別がまったくつきません。



名前の由来ですが、「直角に枝分かれすることや小葉がきれいに揃っていることから、楷書にちなんで名付けられたとされる。」(深谷市ホームページ「カイノキ」)



「江戸時代まで「楷の木」は日本には存在していませんでした。日本に初めて移入されたのは、大正4年(1915年)でした。当時、農商務省林業試験場の初代場長であった白沢保美博士が中国を訪れ、孔子の墓所から「楷の木」の種を採取し、播種、育苗されました。その後、日本国内の孔子や儒学にゆかりのある学校(湯島聖堂3本(雄)、足利学校1本、閑谷学校2本(雌)、多久聖廟1本(雄)など)に寄贈されたのが最初です。楷の木は、和名で牧野富太郎博士が「孔子木」と命名しましたが、現在では「楷の木」または「楷樹」と呼ばれております。」(大阪大学「「楷の木」の歴史」)


「「楷の木」は科挙(中国の隋の時代から清の時代までの官僚登用試験)の合格祈願木となり、歴代の文人が自宅に「楷の木」を植えたことから『学問の木』とも言われるようになりました。」
「風土に合っているためか、閑谷学校(岡山県)の楷の木が最も大樹に育っています。(中略)孔子にちなんで、閑谷学校では、「楷の木」を『学問の木』と呼ぶようになりました。つまり、日本で最初に『学問の木』と呼んだのは閑谷学校が最初です。」(同上)



ここ安城デンパークのカイノキの果実ですが、去年は ナンテンの実?クロガネモチの実?のように、ほとんど赤色ばかり。


今年











それより前の年ですと、青や紫色が入って ノブドウのようなんですが。↓
2020-10-22

カイノキの学名 は Pistacia chinensis
日本語でカイノキ属と言ってますが、ナッツのピスタチオと同属の Pistacia(ピスタチア)です。

ところで ピスタチオってどんな樹?
こちら(↓)をどうぞ !(^^)!

ピスタチオ - シリア・アレッポ近郊







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