樹齢約700年の「樟樹神木」(右)
中部・南投県信義郷にある世界で最も高いとされる樹齢約700年のクスノキ「樟樹神木」が20日、専門家による「健康診断」を受けた。ひとまずの結果は「健康的な老人」とされ、関係者は樹齢1000年以上に育てる意向を示した。
このクスノキは樹高46.4メートル。虫食いや細菌による腐食、幹の空洞化を防ぐため、管理する台湾大学生物資源・農学院実験林管理処は5年間の点検プロジェクトを策定。毎月の観察や毎年の検査などを通じて、維持と状態の改善を図っている。
実験林管理処の鍾立展副処長によると、政府機関や地方の林業関係者、学術機関、樹木医などが、幹の空洞や土壌、葉、枝の状況などを専用の計器などを使って詳しく調べた。
地域の教育支援機関で講師を務める沈揮勝さんは、クスノキの内部で腐食が進んでいたものの、外側はしっかりとしており、水分や養分が通る管も機能しており、光合成も正常に行われていると語った。