一足早いひな祭り気分を楽しんでもらおうと、手作りのひな人形の展示会が京丹後市で行われています。
この展示会は、地元のNPO法人が一足早いひな祭り気分を楽しんでもらおうと、京丹後市久美浜町にある観光施設「豪商稲葉本家」で、毎年、この時期に行っています。
ひな人形は、地元の住民が和紙や着物のはぎれなどを使って作ったもので、おびなとめびなを対にして竹の中に収めた作品およそ100個が展示されています。
なかには、竹の筒に彫り込んだ幾何学模様などを光で浮かび上がらせるように細工されたものもあります。
また、奥座敷には稲葉家に嫁いできた花嫁の嫁入り道具として伝わる江戸時代中期の豪華なひな人形も展示され、訪れた人たちは華やかな雰囲気を楽しんでいました。
東京から訪れた60代の女性は「とてもきれいで、ここだけは桜が早く咲いたようなあたたかい気持ちになりました」と話していました。
施設の支配人、水原倚声さんは「地元の人が丁寧に手作りしたひな人形です。一体一体異なる表情を間近でみて楽しんでほしいです」と話していました。
この展示会は4月3日まで行われていて、一部のひな人形は販売されているということです。