2021-05-06サーチナ
参照記事
http://news.searchina.net/id/1698927
中国のポータルサイト・百度に3日、「稲荷大社に見る、日本の狐文化」と題し、日本において狐が信仰の対象となるなど人びとの暮らしと密接に関わっていることを紹介する文章が掲載された。
文章は、毎年2月最初の午の日、日本全国の稲荷神社でお稲荷さんを祭る「初午祭」が行われると紹介。「お稲荷さん」とは、中国人にも馴染みのある動物、すなわち狐の神様なのだと伝えた。
そして、日本人が狐をお稲荷さんとして信仰する理由には伝説的なものだけではなく、現実的な要素もあると指摘。農耕生活において作物を食い荒らすネズミ退治が人びとにとって大きな課題となる中で、狐がネズミを好んで食べたことにより人びとが自然と狐に対する感謝の気持ちを持ち、狐を神様として祀るようになったのだと説明。「伝説でも現実でも、狐の文化は日本に大きな影響を生んできたのである」とした。
さらに、狐の文化は日本の経済にも少なからぬ影響を与えていると紹介。その例として、狐が油揚げを好んで食べたことから甘く煮た油揚げに酢飯を詰めた寿司を「稲荷寿司」「お稲荷さん」と呼ぶようになり、日本の寿司文化を代表する食べ物の一つとして、今や日本だけでなく世界的にも有名になっていることを挙げた。
記事は、狐文化に代表される日本の動物文化は、文化や芸術といった面でポジティブな役割を果たしているだけでなく、日本の経済を活性化するうえでも大いに役立っているのだと評している。