唐津市民病院
佐賀県の唐津市民病院きたはた(大野毎子院長)の男性勤務医(52)が休暇で訪れた東京都八王子市の高尾山中の廃屋に、家庭ゴミなどレジ袋10袋分のゴミを不法投棄したと、同県唐津市が21日に発表した。警視庁高尾署は廃棄物処理法違反の疑いで、医師を任意で調べる。
発表では、医師は昨年8月上旬に、唐津市から関東方面へ自家用車で車中泊のドライブをした。車内には自宅から持ち出した古い書類や電気、水道の使用明細書、文房具といった家庭ゴミを積み込み、関東に住む親族宅で処分する計画だった。
ところが、親族宅に向かう前に高尾山に立ち寄り、旅行中に出たゴミと合わせて廃屋の裏に捨てたという。廃屋の管理者がゴミを見つけ、高尾署に通報。同署が調べたところ、袋の中に医師の名刺があり、発覚した。医師は「早くゴミを処分したくなり、捨てた。反省している」と話しているという。
市は調査を進め、処分する方針。記者会見した市保健福祉部の田中寿幸部長は「市民の信頼を裏切る事態となり、深くおわびします」と陳謝した。