本州最南端・和歌山県串本町の潮岬で18日夜、芝を焼いて春を呼ぶ、火祭りが行われました。
およそ10万平方メートルの芝生が広がる串本町の「潮岬望楼の芝」では、害虫を駆除して新芽の育成を促すため、地元の観光協会が毎年この時期に芝を焼く「火祭り」を行っています。
18日午後5時半すぎに、地元の串本古座高校の弓道部の部員10人が、小高い丘から火のついた矢を放ちました。
火は、パチパチと音を立てながら燃え広がり訪れた人たちは、幻想的な光景を写真に収めたり、じっと眺めたりしていました。
観光協会によりますと、18日はおよそ3000人が訪れたということで、地元の小学5年生の女の子は「初めて来ましたが、すごいと思いました」と話していました。
また、新宮市から訪れた70代の女性は、「とってもきれいです。2回目ですが、来てすごくよかったです」と話していました。
観光協会によりますと、芝を焼いた後には、これから2か月ほどで新芽が出始めるということです。