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 台湾鉄道、蘇澳-礁渓間でSL復活 日本時代開業区間、今年100周年

2019年05月23日 | 臺灣鐵道 高鐵 捷運

台湾鉄道の蒸気機関車CT273



(宜蘭 21日 中央社)台湾鉄路管理局(台鉄)は来月4日、宜蘭線の蘇澳-礁渓(いずれも東部・宜蘭県)間が開業100周年を迎えるのを記念し、同区間で蒸気機関車(SL)を1日限りで復活させると発表した。乗客にかつての鉄道風景を楽しんでもらいたいとしている。

台鉄によれば、宜蘭線は1917(大正6)年に着工。1919(大正8)年、工事が進められていた南端の蘇澳から礁渓までの区間と北端の八堵から瑞芳までの区間が他区間に先駆けて開業した。

運行されるのは台鉄のSL、CT273。戦前に日本で製造され、「貴婦人」の愛称で親しまれた。この日は復興号6両の客車をけん引する。蘇澳を午後2時45分に出発し、冬山や宜蘭などで途中停車し、午後5時16分に礁渓に到着する。

冬山駅は、つる棚のようなアーチ型の屋根に覆われた美しい高架ホームが特徴。太平洋に浮かぶ離島、亀山島も望める。宜蘭駅では50分間停車するため、乗客は同駅の近くにある人気絵本作家ジミー(幾米)さんの作品をテーマにした「幾米広場」や「幸福転運站」で観光を楽しめる。

乗車券セットは224組の限定販売で、1組1919台湾元(約6700円)。片道乗車券に加え、記念チケットや記念品なども含まれる。25日午前9時から台鉄の公式サイトで予約が開始される。


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