加山雄三さん主演の『海の若大将』が、大人の同行無し、私と同級生たちだけで見に行った初めての映画でした。
封切りは1965年(昭和40年)で『フランケンシュタイン対地底怪獣バラゴン』との二本立て。
私が小学四年生の時でした。
ちなみに、行ったのは東急東横線の祐天寺駅近くに当時あった『金星座』という映画館。
都心の封切り館での公開が終わった後にフィルムが回ってくる、二番手の映画館でした。
当時は、東横線の祐天寺や学芸大学などの住宅地の駅前にも、それぞれ映画館のある時代だったんですね。
さて、私たちが金星座に行った目的は怪獣映画を見ること。
でも、私は『海の若大将』の方にシビレてしまったのです。
大学キャンパスを舞台とする音楽とスポーツ、そして恋愛。
加山雄三さんが演じる京南大学水泳部のエース・田沼雄一が、星由里子さん演じる『澄子さん』、田中邦衛さん演じる『青大将こと、石山』と繰り広げる青春ドラマに、小学生の私は憧れました。
父に連れてもらった神宮球場で眺める学生応援席の楽しそうな様子と、若大将シリーズの舞台設定とが、小学生の私には重なって見えていました。
シリーズの中には、スキーで京南大と西北大の対抗戦が行われるなど、明らかに早慶戦を意識した作品もあります。
ミーハー感覚そのものですが、人間、案外そんなところから、価値観が培われていくような気がします。
封切りは1965年(昭和40年)で『フランケンシュタイン対地底怪獣バラゴン』との二本立て。
私が小学四年生の時でした。
ちなみに、行ったのは東急東横線の祐天寺駅近くに当時あった『金星座』という映画館。
都心の封切り館での公開が終わった後にフィルムが回ってくる、二番手の映画館でした。
当時は、東横線の祐天寺や学芸大学などの住宅地の駅前にも、それぞれ映画館のある時代だったんですね。
さて、私たちが金星座に行った目的は怪獣映画を見ること。
でも、私は『海の若大将』の方にシビレてしまったのです。
大学キャンパスを舞台とする音楽とスポーツ、そして恋愛。
加山雄三さんが演じる京南大学水泳部のエース・田沼雄一が、星由里子さん演じる『澄子さん』、田中邦衛さん演じる『青大将こと、石山』と繰り広げる青春ドラマに、小学生の私は憧れました。
父に連れてもらった神宮球場で眺める学生応援席の楽しそうな様子と、若大将シリーズの舞台設定とが、小学生の私には重なって見えていました。
シリーズの中には、スキーで京南大と西北大の対抗戦が行われるなど、明らかに早慶戦を意識した作品もあります。
ミーハー感覚そのものですが、人間、案外そんなところから、価値観が培われていくような気がします。