外苑茶房

神宮外苑エリアの空気を共有し、早稲田スポーツを勝手に応援するブログです。

賜杯争いの行方は早慶決戦に

2010-05-16 20:50:48 | 大学野球
法政の失策で得た虎の子の1点を、先発の福井くんと抑えの大石くんの好投で守り抜き、法政に連勝。
これで早慶両校が勝ち点3で並び、賜杯争いの行方は早慶決戦に持ち込まれました。

これまでのところ、早稲田のタイムリー欠乏症は重症ですが、あとは泣いても笑っても早慶戦あるのみ。
四年生投手三人衆に頑張ってもらって、石に噛りついてでも天下分け目の決戦に勝利して、みんなで歓喜の優勝パレードをやりましょう。
それしかありませんよね!
(^^)v

さて、今日は第二試合も最後まで観戦しました。
やはり今季の慶応は投打に充実していて、改めて強敵だと感じました。
誰がクリーンアップを打ってもおかしくないという力量の打者が1番から7番あたりまで並んでいるので、下位の打順であっても甘い球は外野スタンドに運ばれてしまいます。

また、竹内・福谷を軸とする投手陣も、派手さはないものの、かなりの実力派揃いです。
そして、内外野の守備も鍛えられています。

慶応を倒すためには、堅い守りで三点以内の試合展開に持ち込み、必ず巡ってくる勝機を決して逃さぬシツコイ野球を期待したいと思います。

ところで、早法戦から、早稲田ナインが試合前と試合後に整列して、学生席に向かって挨拶をするようになりました。
これまでは、私の知る限り、観客席に向かって挨拶するのは開幕戦と早慶戦の時だけでした。

先日、応援部の幹部と話した際に、『学生応援団と一体感を更に高めるために、何か良い考えはないかと、斎藤主将から頻繁に電話が架かってくるんです』という話を聞きました。
例えば、控えの野球部員たちが学生席に座る場合の位置などについても、あれこれと意見交換をしているのだとか。

このところ、東大が試合ごとに挨拶するようになり、早稲田の応援部関係者の間でも『あの東大の整列は良いね』と話題になっていましたので、その話が応援部から斎藤くんに伝わったのだと思います。

些細なことと思う方もいらっしゃるかも知れませんが、六大学野球の昔からの慣例を変えるということは、現役学生たちにとって勇気のいることです。
でも、大学スポーツは、本来こうでなければいけません。

斎藤主将、そして選手たちの思いは、必ず学生席に届いているものと確信します。
来たる早慶戦では、斎藤主将の思い、そしてその提案を実践する野球部員たちの心意気に応えて、大応援団が早稲田サイドの観客席を埋め尽くし、必ずや慶応を圧倒してくれることでしょう。


ところで今日は、慶明二回戦の終了後、国立競技場に移動して、関東インカレの1万メートルも応援いたしました。
早稲田からは、箱根駅伝で二年連続で一区を快走した、矢澤(3年)に加えて、昨年末の高校駅伝で大暴れした大迫(1年、佐久長聖)、志方(1年、西脇工業)が出場。

レース中盤まで、早大の三人は十名ほどのトップ集団の中にいて、最終的には、何と新人の大迫くんが四位に入る大健闘を見せました。
(写真は、トップを走るベンジャミン選手を激しく追走する大迫くん)

ちなみに日大のベンジャミンが一位で、二位に明治の鎧坂、三位に東洋の柏原。
大迫くんは、最後の五十メートルまで二位で踏張っていたのですが、最後の最後に抜かれて、僅差で表彰台を逃しました。

国立競技場の観客席から日本青年館に向かう帰り道で、偶然、レースを終えたばかりの大迫くんと遭遇しました。
『もうちょっとで表彰台。惜しかったね』と彼に声をかけたら、『次は頑張ります』との力強い返答。
同じくトップ集団で頑張った志方くんと共に、何とも頼もしい新人が入ってきてくれたものです。

ただ、何の事前知識もなく大迫くんに出会ったら、本当に華奢な体つきを見て、彼が日本の長距離界の将来を担う逸材だとは誰も思わないと思います。
(;^_^A


最後に、今朝の日経新聞に掲載された写真をご紹介します。

1961年(昭和36年)に早稲田に入学した時の、松本幸四郎さん、北大路欣也さんの、大隈講堂を背景にした初々しい角帽姿です。
さすがに抜群の格好良さで、一流の俳優さんの持つオーラに脱帽するしかありません。
(写真中央は、演劇研究家で当時は早大文学部演劇科の講師でいらした河竹登志夫さん)
Comments (5)
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