半熟オヤジの基地

完熟できないオヤジの「狭く浅い&自己満足」の部屋

『あんのこと』を観ました。

2024-09-21 08:12:40 | えいがかんしょうの部屋
 21歳の主人公・杏は、幼い頃から母親に暴力を振るわれ、十代半ばから売春を強いられて、過酷な人生を送ってきた。ある日、覚醒剤使用容疑で取り調べを受けた彼女は、多々羅という変わった刑事と出会う。
大人を信用したことのない杏だが、なんの見返りも求めず就職を支援し、ありのままを受け入れてくれる多々羅に、次第に心を開いていく。
週刊誌記者の桐野は、「多々羅が薬物更生者の自助グループを私物化し、参加者の女性に関係を強いている」というリークを得て、慎重に取材を進めていた。ちょうどその頃、新型コロナウイルスが出現。杏がやっと手にした居場所や人とのつながりは、あっという間に失われてしまう。行く手を閉ざされ、孤立して苦しむ杏。そんなある朝、身を寄せていたシェルターの隣人から思いがけない頼みごとをされる──。
(公式サイトより)

 2020年に実際に起こった事件の映画化だそうです
暗い部屋の中、覚醒剤を打ってる・・・、フラフラになりながら、「お金を払え」と訴える杏。
「すさんでいるなぁ・・・」などと思ってましたが、すぐに、彼女がそうしなければならない「理由」が分かります。
なんだ、あの母親! 最悪じゃん!!
でも、幾つかの「出合い」で、闇だらけだった彼女の人生に光が差し込んできました
一つ目は、多々羅との出会い。
彼があんなに献身的に彼女をサポートした理由は分かりません。
後々、多々羅の真実が分かってしまいますが、杏には手を出してなかったし、ずっと面倒見てくれましたよね
二つ目は、あの「子供」との出会い。
正直、子供の母親には怒りしか覚えませんし、最初こそ混乱だらけだった杏だけど、彼女は、「母親」としてしっかり育てていました
その他にも、桐野さんが仕事を紹介したり、介護施設の所長さんもかくまってくれたり・・・
ただ、光が差したと思ったら、その光が潰されるという現実の繰り返しでした。
生き甲斐を感じていた介護施設での働きも、学校も、コロナ禍という事で締め出されてしまい・・・
更に、あの母親の変わらない行動・・・
見ている俺も、母親に対しては、激しい憎悪を覚えました
ちょっとずつ頑張って得た、小さな光を、(多々羅が力説していた)「積み重ね」していたのに、散々邪魔をされて・・・
どのシーンでも、「頑張って、堪えて」と心から願ったけど・・・
その「積み重ね」を自ら崩してしまった彼女、その自分にも絶望しちゃったのかなぁ・・・
哀しすぎます
現実の事件のほうは、全く知りませんでしたが、今から確認して、この話を焼き付けたく思います
ちゅうことで、河合優実さんの演じる闇と光の表情が印象的でした・・・で75点
※あくまで個人的主観ですので、気分害されましたら申し訳ありません

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