BAMBOO-JET  ~うみの部屋~

タケノコジェットでどこへでも!
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黒鉱カレーと康楽館

2009-11-25 20:51:09 | デート日記
結婚式の次の日、11/22はイイ夫婦の日です。
きっとこの日に結婚する(入籍)カップルも多かろうと思います。
昨日までの天気とは変わって、この日は晴れててすがすがしいお天気。
10時にホテルを出て、1時間弱で秋田の小坂町へやってきました。
今日はここにある日本一古い芝居小屋「康楽館」で下町かぶき組の公演を見ます。
その前にランチにここの近くにあるレストラン「青銅館」で黒鉱(くろこう)カレーというのを食べました。

小坂は鉱山の町として栄えた場所です。
東北では2番目、秋田では一番最初に電気が通ったらしいです。
そんな鉱山の町らしいメニューですね。
真っ黒なのはイカ墨を使ってるかららしいです。
酸味があるカレーでおいしい。私好みの味でした!
金粉もまき散らされてますねー。
中にはイカが入ってます。山の中なのに、シーフードカレーなんだな。


そのあと康楽館へ移動し、午後の部(13時30分~)を見ることにしました。
始まる前に時間があったので、施設内見学ツアーに参加。
舞台裏や舞台下の奈落や、楽屋などを見学しました。
何回か康楽館には来たことがあるんだけど、施設の見学は初めてです。
さて、定刻通りお芝居が始まりました。
11月は松井誠さんのお弟子さんである「下町かぶき組」の劇団誠流が公演をしています。
第一部のお芝居は、悲劇の「唐人お吉」。
時代に翻弄された女性の何とも悲しい救われない話で・・・やっぱり私は喜劇がいいなぁと思いました。

休憩を挟んで第二部は舞踏ショーです。
こっちは豪華で派手で、型どおりではないストーリー性のあるショーで面白かった。
珍しく洋風な衣装などで「オペラ座の仮面」の音楽が出てきたり、飽きもせず楽しめました。
写真は、若手女形スター「天龍地そら」さんです。小柄でとっても華奢だった。
さて舞踏ショーの中で、「ぜひ観客のみなさんにも舞台体験をしてほしい」というコーナーがありました。
ここでは一名が観客の中から選ばれて舞台に上がってもらうとのことで、進行役の鈴木彩子さんが舞台から観客席の方に降りてきて、その「獲物」を探し出しました。
「私が肩をぽんっと叩いた方は問答無用であがってもらいますからね~。いいですかぁ~」と言いながら。
客先に下りてきて鈴木さんを横目で見ながら、うちらの座ってた列を通り越して後ろへ向かわれたので「たぶんこっちに来ることはないだろうな」とドキドキしてたら、なんか『気配』のようなものを背中に感じた瞬間・・・
「えっお、俺ェ??」と横で間抜けな声が聞こえました。
なんと彼氏の方に鈴木さんが手を置きながらニコニコしているではないか。
まさか彼が選ばれるとは。
問答無用なんで行くしかない、、、鈴木さんに付き添われて彼が舞台に上がった。

明らかに動揺している彼。
私はむっちゃコーフン
彼と自分のデジカメに携帯と3台のカメラを交互に持ちながら写真を写しまくった。
自分と一緒に来た人が役者さんと同じ舞台の上にいるなんて不思議な感じでした。
鈴木さん「お名前は?」
彼「○です」
鈴木さん「今日はどちらからいらしゃったんですか?」
彼「千葉県です」(観客からウォーと叫び声が・・・ふだん北東北の人ばっかりだから珍しいのさ)
鈴木さん「あら!私も千葉出身なんですよ」
「それでは今日は○さんに、ぜひ皆を代表して立ち回りをやってもらいまーす」
ということで、まず役者さん達が舞台の上で見本を見せる。
それを袖で眺めてる彼氏
鈴木さん「では実際衣装に着替えて、変身してもらいましょう♪」
会場からどよめきが起こり、着替えに駆り出された彼。
1分後カツラをつけて着物姿でまたもや舞台に。

カツラが全然似合ってない。。。
っていうか、笑えた。
さっき役者さんが見本を示した通り、立ち回りを開始すべき、
「『かかってこい』って言ってください、そしたらスタートです」というが、彼氏はなかなか言わない。
ならず者役(切られる人達)の俳優さんが「アニキ言ってください」と言ったので、声が上ずりながら「かかってこい」と叫んでました。
正直写真を撮るのに夢中でちゃんと集中してみてなかったけど、切り方を左右に間違えながらなんとか立ちあい終了。
無事みんなを切りました
最後刀を鞘におさめる時も、緊張のためか逆になっていて動揺してたみたいですけどね。
終わりに役者さん達と舞台の上で記念写真サービス。
いいなーーー、彼だけ。
終わって席に戻ってからめっちゃ興奮気味の彼。
「俺、他人に初めて『アニキ』と呼ばれたよ」って言ってました。
彼にとっては忘れられない康楽館になりそうです。
たしかに、舞台に上がれるなんてなかなかない経験をしたのでよかったと思います。
終わったあと周りの観客の方々が「よかったよ、お疲れ様」など声をかけてくれて、うれしかったですねー(スターな気分)♪
出口でお見送りしてくれた俳優さんたちも「アニキもう切らないでくだせえよ」なんて言うし。
帰り道も「あそこのお芝居はお年寄り中心だから、若い男が俺ぐらいしかいなかったから(珍しいから)選ばれたんだよ」って言いながらもまんざらではないらしく、「劇団誠流・・・戻ったらネットで調べてみるよ」だって。
良き思い出ができましたね。

○青銅館 http://www.ink.or.jp/~sigen/seidoukan/seidoukan.htm
○康楽館 http://kourakukan.exblog.jp/