隠れた水脈発見！

今やチームを代表する活動となったサクラソウの保全研究。
昨年度から取り組んでいますが、今年はさらにパワーアップしています。
これは自生地の土壌水分調査。
今まで土壌酸素濃度やpH、ECを調査していましたが
今年度は土壌水分をきめ細かく測定し
自生地の土壌水分マップを製作することにしました。
なぜならサクラソウは土壌が乾燥化すると姿を消すからです。
調査の結果、種差海岸は広い草原が広がっていますが
実はある一部だけが20～25％と土壌水分が豊かで
他の多くは20％以下であることがわかりました。
土壌水分マップと自生地を重ね合わせるとびっくり。
土壌水分が多いところだけにサクラソウが自生しているのです。
そこで自生地の周辺を探索してみると山側に隠れた湿地帯を発見。
つまりすぐそばに川がなくてもその水分が隠れた水脈として
自生地にしみ込んできているものと思われます。
しかし湿地と自生地の間には舗装道路が通っています。
もしさらなる土地開発によりこの湿地帯が失われると
サクラソウはあっという間に姿を消すかもしれません。
調査をするほどサクラソウの未来が不安になってきます！

サクラソウ開花

ここは連休前の八戸市種差海岸。
このようにいくつか花が咲き始めています。
すでに40輪ぐらい開花していて
いつもより少し早いような気がします。
おそらく連休明けにはかなりの数の花が咲くでしょう。
さて昨年からチームはサクラソウを未来に残すため
自生地の環境調査を開始しました。
２年目の今年は新たな観測項目を加え
より詳しい情報の収集に努めています。
また環境省の自然保護事務所と相談し
保全に対する新たな取組みに挑戦するところです！
結成から６年目、サクラソウ保護に取り組んで４年目の
TEAM FLORA PHOTONICSの活動、ご理解よろしくお願いします。