花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

隠れた自生地

2014年05月08日 | 研究
2年生が先日行ったサクラソウ調査です。
しかしここはいつもの草原とは違い、
このように枯れた葦(アシ)で覆われています。
実はこの光の当たらない草の中にサクラソウが顔を出しているのです。
海岸のサクラソウはそもそもこの山手のサクラソウの種子が
運ばれ群落を作ったものではないかといわれています。
しかし毎年調査していますが、ほんの少しこちらの方が大きいことがわかっています!
サクラソウは人の手によって管理された明るい草原を好む植物。
かつては海岸全体が牧場で、サクラソウに適した環境が維持されてきましたが
リゾート化などに伴い今は放牧も減り、人の手が入らなくなり
このように放置され荒野となる場所が増えてきます。
これが日本各地で話題になっている里山問題です。
この荒れた葦原にくると人と自然の関係がいかに希薄になったかを
あらためて感じることができます。
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重弁花

2014年05月08日 | 研究
サクラソウです。
この花弁は丸みを帯びていて幅も広く
隣の花弁と重なっています。
このような形の花弁を重弁花といい
サクラソウの代表的な変異です。
昨年の調査で、この重弁花集団の位置を特定しました。
今年の調査でも、やはり同じ場所に集団化していました。
面白いことに今咲いているのはこの重弁花ばかり。
普通の花弁をもつサクラソウの集団はまだ蕾です!
ふたつの集団はほぼくっついているので
場所での違いはあまり考えられません。
もしかして2つの集団で開花時期が少し違うのかもしれません。
今年はそんなところも観察しています。
さて今日明日は名農名物の野菜苗販売。
たくさんの方が来校します。
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