コサージュ

ご覧ください。
ずらりと並んだガーベラのコサージュです。
これは3年生が胸につけるものですが
名農では贅沢にも生花を使います！
緑育心を掲げ、草花を学んでいる名農生が
卒業式で造花を胸に飾るのはなんともいただけないからです。
とはいっても生花はとても高価。
そこで1年生が先輩のためにコサージュを手作りしています。
学んだものを実際に生活に活かす。
生物活用の最高のお手本がここにあります。
こんな心のこもった花を胸につけて
卒業できる名農生は幸せ者です。

南部町立名久井農業高校?

卒業式、廊下にカラフルなメッセージが掲示されました。
これは地元の小学生から園芸科学科の3年生に贈られたものです。
地元の小学校では、りんご作り体験を名農で行っています。
したがって定期的にたくさんの子供たちが学校にやってきます。
その子供たちを指導するのが園芸科学科の3年生。
小学生ひとりに対して高校生がひとりついてマンツーマンで教えますが
何度も指導しているうちに、すっかり信頼関係ができあがるといいます。
指導するにあたっては簡易の指導案のようなものを作ります。
また手書きの楽しいテキストも作り
子供たちの関心をひきつける技術も学んでいます。
まるで教育実習そのものです。
さらに先生と生徒という縦の関係よりも、お兄さんやお姉さんという
斜めの関係が優れた教育効果をあげるといわれていますが
それが正しいことも証明しています。
まさに名農園芸教育学部と呼べる名農の学習活動です。
そんなお世話になった3年生のお姉さん、
つまり恩師が卒業するということで
こんな素敵な祝詞が教え子の子供たちから届けられたのです。
町の高校生が町の小学生を指導する地域一体型の取り組みを
南部町長はいつも「南部町立名久井農業高校」と称します。
農業高校にとって最高の賛辞です。