花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

DTP文化遺産

2016年03月10日 | 研究
チームは1年間で約5~6本のポスターを作ります。
よく大会では、どんなアプリケーションソフトで作ったのかよく聞かれます。
パワーポイントやパブリッシャーで作っているポスターと
ちょっと違うので興味を持たれるようです。
チームが使っているのがアドビイラストレータのCSシリーズ。
写真を加工するのはご存知Photoshopです。
今でこそみなさん普通にこれらのソフトを使っていますが、
使い始めた当時はかなり珍しいものでした!
最初に使い始めたイラストレータとPhotoshopがこれ。
あまり見たことのないパッケージではないでしょうか。
それもそのはず、イラストレータVer.4は1992年、
PhotoshopのVer.3は1994年リリース。
やっとWin版が出たばかりの年代物なのです。
当時はびっくりするほど高額でいずれも10万円以上していました。
使っている素人はもちろん、地元の出版業界でもまだ導入していなかったため
八戸市でデジタル出版をやり始めた富士フィルムに行っては
いろいろ教わりながら学校の冊子や新聞を作っていました。
当時は最先端のPhotoshopを扱う人を「フォトショッパー」と呼んでいた時代。
その機能は想像を遥かに超えていて、ドロップシャドウやレイアーの発想には
大いに感動したことを今でも覚えています。
冊子作りをすることもなくなった今、イラストレータと
Photoshopはポスター作りの頼もしい相棒となっています。
DTPを始めて約20年。
この古びたアプリケーションソフトは大切な文化遺産です。






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1度しか使わないポスター

2016年03月10日 | 研究
年末、チームが校内の拠点としている土肥実験室の準備室を掃除しました。
すると紙を丸めた筒がたくさん出てきました。
これはすべてチームの歴代のメンバーが使ったポスター。
2009年に結成した時からチームは休むことなく
大学や学会で開催するポスターセッションに参加してきました。
チームのポスター発表は基本的にひとりで行うもの。
したがってチームは今まで何十本ものポスターを作ってきたことになります。
光による柿の渋抜き、光マジック栽培、高機能性コゴミの栽培、白いりんごなど
中を開けてみると当時の研究の様子や
取り組んだそれぞれのメンバーの顔が思い出されます。
まさにポスターはTEAM FLORA PHOTONICS の歩みそのものです。
そんなこともあってもう誰も発表することもないポスターなのに
どうしても捨てることができません。
いつか名農祭で今までのポスターを全部展示したいものです。
さてそんなチームのポスターコレクションに先日、新作が加わりました。
それがこのA0版のミツバとスプラウトのポスター。
なんと1年生のフローラジュニアのために作られたものです。
チームのポスターは2009年から基本的にこのレイアウトを採用。
結果を12のグラフと写真で表します。
データが多い時にはもう一段増やして16コマにすることもあります。
この研究はまだまだデータ不足で不十分ですが、今月下旬には学会デビュー予定。
なぜならフローラジュニアは1年間だけの契約。
新年度はそれぞれ別の研究班で活躍することが決まっています。
したがってこのポスターが使われるのはたった1度だけ。
最初で最後の記念すべきポスターです!
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