花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

仕上げはプレッシャー!!

2016年03月20日 | 研究
1年間、先輩と一緒にチームで研究をしてきた1年生のフローラジュニア。
いよいよ最後の発表会である日本植物生理学会直前となりました。
今までまとめの学習や説明、質問の練習をしてきましたが
これで完璧とは行きません。
というのはいくら想定問答を繰り返しても
それと同じような質問などほぼこないからです。
なにしろ質問してくださる方はいずれも博士。
私たちの想像を遥かに超えたご意見が飛んできます。
そんな過酷な質疑には身につけたありったけの知識と
そこから導いた考えをぶつけるしかありません。
その時、一番いけないのは不安からくる消極的姿勢。
特に名農生は大人しいので、不安げに見えてしまうのです。
それを払拭するために最後はプレッシャーの中で
いつもの発表練習を行うことにしています。
今回は校長先生が見学に来てくださいました。
何も質問せずともそこに立っているだけで緊張するメンバー。
これは1年生だけとは限らず、2年生もどきどきです。
仕上げのプレッシャーの洗礼を受けたフローラジュニア、
2年生のメンバーとともに本日、岩手大学を目指します。
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緑育心とクラフトマンシップ

2016年03月20日 | 環境システム科
環境システム科が名農に誕生したのが平成25年 。
先日、第1回生が無事卒業しました。
進路先を見ると従来の農業系の就職や進学の他に
工業系の道を選んだ人がたくさんいることがわかります!
これは農業と工業をうまく融合させながら指導した成果です。
農業と工業をそれぞれ別々に学ぶのは簡単なことですが
このように融合させるのは、お互いゆずりあいながら
良いところを吸収しようという柔軟な指導者側の思考が大切です。
さまさまな産業分野が融合し始めている現代。
将来、この学習スタイルは大いに注目されると思われます。
さて、ある方のお話ではクラフトマン(職人)とは
地味にコツコツと手作業をする人という意味ではなく
少しでもより良いものを作ろうと、
日々精進を重ねる人のことを指すといいます。
つまり、ものづくりのプロと呼ばれるにふさわしい魂のことを
クラフトマンシップというのだそうです。
農業人もまさに同じ。
日々研究であり、よりよく栽培・販売するための工夫がなければ
成功することはできません。
緑が育てる心はなにも優しさだけではありません。
このような農業人としての前向きな姿勢も育んでいるのです。
緑育心とクラフトマンシップの新鮮な出会いが
他の追随を許さない新しい専門教育の道を拓きはじめています。

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彼岸だんご

2016年03月20日 | 
彼岸といえばお供えするのは「ぼた餅」か「おはぎ」と決まっています!
2種類もあるのかと驚くかもしれませんが、いずれも同じ食べ物。
春にお供えするときは牡丹の花に見立てて「牡丹餅」、
秋には小豆を萩の花に見立てて「お萩」と呼んでいるのです。
でも全国的に見ると「彼岸だんご」という別の食べ物をお供えする地域もあります。
しかし面白いことに彼岸だんごも地域によって違うようです。
餡の入らないまん丸の小さな団子を積んでお供えするのが一般的のようですが
丸くて平たい団子を供える地区もあるようです。
さて私たちが住む青森県南ではこのような白くて丸い団子をお供えします。
中には餡が入っていて大きさはミカンの大きさ程度。
決してくし団子のような小さなものではありません。
もちろん仏様にお供えするものなので、
かつて米のとれないこの地域であっても貴重なもち米が使われています。
昔はどの家庭でも手作りしていたので
手伝ったり、つまみ食いして叱られた経験がある方も多いのではないでしょうか。
残念ながら今は作る家庭は激減し、このように市販されたものを
お供えするのが増えているようです。
しかしお供え用とはいえなかなか美味しいもの。
郷土料理同様、後世に残したい食文化です。
レシピがインターネットでさまざま紹介されているので
お子様やお孫さんと作ってみるのはいかがでしょうか。
今日は彼岸の中日です。
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