鮮烈デビュー

学会主催のポスター発表を終えたハンターズの二人。
しかし主催者が決めた発表時間が過ぎても
まだポスターの前に立って来る人来る人に説明を続けています。
めったに専門家からアドバイスを受けられないので
この機会を逃すまいとの気持ちがよく伝わってきます。
初出場ですが、おそらく充実した時間となったはずです。
さてこれは表彰式での様子。
なんとハンターズがステージに上がっています。
実はこの二人、並み居るSSHを抑えて受賞してしまったのです。
それもなんと最優秀賞。まさに鮮烈デビューです。
これには先輩の名農ドローンチームもびっくり。
でも一番びっくりしたのは、間違いなく彼ら自身でしょう。
審査員の講評では、今まで何度も開催された高校生の発表会ではもちろん
専門家の研究でもなかったまったく新しい発想との高評価。
春から夢中で取り組んできた取り組みが意義あるものだとわかり
全身で充実感を味わったのではないでしょうか。
すると口が開かない彼らがステージで受賞の挨拶をしています。
今度はこちらがびっくり。少し自信が持てたのかもしれません。
参加者全員で記念写真をとった後は、バスで駅まで戻りましたが
わずか20分ぐらいの乗車時間なのに二人はすぐウトウト。
朝早く家を出た疲れと精神的な疲れのため眠ってしまったようです。
夕食時、お土産を購入した二人を見てまたまたびっくり。
先生やクラス、所属する部、指導してくれた先輩のバブルボーイズ、
そして居残りした3名のハンターズなどの分らしいのですが
修学旅行でもこんなに買わないでしょうというぐらい大量です。
初出場、初優勝。テンションが上がっているようです。
スマートフォンの中では残ったメンバーや先輩であるフローラ、
そしてバブルボーイズのお祝いメッセージが飛び交っています。
ビギナーズラックではなく、実力だといわれるように
これからも頑張ってほしいものです。
お疲れ様でした。そしておめでとう。

旅ゆけば

新生環境班のハンターズの二人が
とうとうポスター発表をするため静岡県にやってきました。
着いて早々、お土産に目が行くのは不謹慎ですが
緑のお茶味パッケージのお菓子が多いような気がします。
さすがは茶所、駿河国。後でじっくり吟味したいと思います。
さて彼らが挑戦したのは日本土壌肥料学会の高校生ポスター発表会。
全国のSSHや科学部の精鋭たちが「我こそは！」という感じで集まっています。
しかしハンターズは今日が初めてのポスター発表。
したがっていくら勉強しても不安なようで
新幹線の席についても質問対策をしていました。
彼らが発表したのは開発途上国のための集水技術の開発。
すでにある現地の技術がベースになっていますが
それに日本ならではの「和」の技を加え、
集水力や耐久性の向上、土壌流出抑制、植物の成長促進など
たくさんの機能性を持たせたマルチシステムに作りかえました。
とはいってもこちらは土壌肥料について素人に毛が生えたようなもの。
プロフェッショナルの先生方から見たらとんでもない間違いや
勘違いをしている可能性があります。
そこを指摘してもらおうと参加を決めたのです。
案の定、いろいろなところにアドバイスをもらったようで
帰ったら少し改善して追加実験することになりました。
行く前はあまりにも緊張するので質疑応答に対応できるか心配でしたが
案ずるより産むが易し。説明が終わると自ら次の相手を求め
積極的に声をかけています。間違いなく7月下旬に参加した
全国のボランティア大会の経験が活きているようです。
体験をどんどん吸収して、ステップアップしているハンターズ。
ほんの少しですが頼もしくなってきました。