花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

匠の技

2019年09月16日 | 学校
ここは名久井農業高校の職員玄関。
いつも花などが飾られていますが、今回は違います。
いったいこの植物は何でしょう。
ヒントは中央のまん丸な物体。
そうです。これはメロンです。
メロンの鉢栽培。それも最初からこのように
鑑賞目的に仕上げています。
いろいろな作物がありますが
その中でメロンは栽培が難しい種類に分類されます。
植物生理に基づいたルールに従って
正確に整枝しないと上手に実をつけさせることはできません。
もちろん、この芸術作品を作ったのは農場の先生。
こんなプロフェッショナルの技を見せられたら
きっと名農生も俄然やる気になるんじゃないでしょうか。
これからも匠の技を見せてください。
さて嬉しい三連休ですが
明日の日曜日は日本植物学会に参加するため
たくさんの名農生が仙台を目指します。
まさにチーム名農の生きた勉強。
有意義な機会にしてもらいたいものです。

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福地ホワイト

2019年09月16日 | 生物生産科
先日、見つけたある種苗会社のカタログです。
全面使ってコマーシャルしているのは
青森県が誇るニンニク「福地ホワイト六片」。
真っ白な6つの大粒のりん片がつくのが特徴で
健康食品のテレビCMで名前が出たこともあり一気に有名になりました。
福地といえば南部町。なぜなら現在の南部町は平成の大合併で
南部町と名川町、福地村が一緒になってできたからです。
福地ホワイトはその福地村の福地なのです。
しかし現在、大産地となっているのはお隣の田子町。
田子産のニンニクというだけで高額で取引されるほど
高い品質を誇っています。
田子はニンニクで町おこしをしており
全国的に話題となったニンニク味のコーラ「タッコーラ」。
ニンニク味のお菓子「ガリゴリ」、
ガーリックステーキご飯「ガリすて」など
ご当地商品を発表しては話題を集めています。
また町の観光協会も力を入れており
おしゃれなホームページを配信するなど力を入れています。
さらに町はアメリカのニンニク産地であるギルロイ市と
国際交流も盛んに進めるなど農業を核とした町の活性化に成功しています。
そんな青森県のニンニクですが現在、品種の代替わりが進んでいて
福地ホワイトは減少しているといいます。
純系の福地ホワイトはもうないかもしれないともいわれるほどです。
そんな田子町ですが「美六姫」(みろくひめ)という
町で育成した新品種に切り替えることになりました。
今年が初めての市場デビューで県内の話題となっていました。
果たして現在、確立されている福地ホワイトという絶対的なブランドを捨ててまで
新ブランドを確立する意味があるのか、そして成功するのか。
田舎町の挑戦に目が離せません。
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