花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

同志の置き土産

2019年09月08日 | 研究
チームフローラフォトニクスが研究活動で
徐々に成果を上げてきた2010年頃。
同じく熱心に研究活動に取り組んでいたチームがありました。
それが野菜班のあるグループ。
生物や人工光による病害虫防除研究に取り組んでいました。
さまざまな研究機関のアドバイスや助成金をいただきながら
それはかなり本格的な活動をしていたライバルですが
よくフローラと一緒にポスター発表の練習をしては
学会主催の発表会に参加したチーム名農の同志でもあります。
しかしどんな場合もそうですが、指導される方が変わると
研究の方向性は大きく変わるもの。
この野菜研究チームも先生が異動になり
現在はまったく違う研究に取り組んでいます。
先生が異動される際、フローラに置いていったのがこの測定器。
スペクトラムと表示されたアメリカ製の装置です。
これは光の中の赤色光(R)と遠赤色光(FR)の比率を表示するもの。
フローラはこの装置を使って切り花用のガーベラの
茎を伸ばす技術開発に成功し、科学技術コンテストでグランプリを受賞しました。
日陰で栽培するとRよりFRが多くなるため、植物は光を求め茎を伸ばし始めます。
この方法だと茎は伸びますが、光不足で健全に育ちません。
そこでフローラは太陽光がたくさん降り注ぐ温室の中で
わざとFRのLEDを照射して日陰にいると錯覚させたのです。
FRが多いのでガーベラは茎を伸ばしますが
葉にはいっぱい光が当たっているので元気一杯。高品質。
今考えてもびっくり仰天のライトマジックショウでした。
この研究を成功させたのはチームたった一人の女子。
初代メンバーが失敗して放り出していた宿題に
5年ぶりに取り組み、鮮やかにクリアしてみせました。
秋になり発表会のため県外遠征するようになった今日この頃、
ライバルであり同志であった野菜班を思い出します。
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いっぽんでもニンジン

2019年09月08日 | 研究
実験のため育てているミニニンジン。
播種時期がちょっと遅かったの心配でしたが
だいぶ葉が込み入ってきたので間引きをしました。
いっぽんでもニンジンですが、とりあえず二本抜いてみました。
するとどうでしょう。根の先端が肥大し小さなニンジンができています。
長さはまだ1cmもありませんが、ちゃんとニンジンの姿です。
しかしハンターズが植えたのは
ハツカダイコンのように赤くなるニンジン。
ところが間引いてみるといつものオレンジ色です。
大きく育ってから赤いアントシアニン色素ができるのでしょうか。
ちょっと興味が出てきました。
さてこのように間引いたニンジンを皆さんどうしていますか。
小さなニンジンに塩やオリーブオイルをかけて生でいただくなんて
レシピも紹介されていますが、このニンジンは小さすぎます。
そんな時は葉の部分をいただきましょう。
ニンジンはセリ科の植物。
ちょっとクセはありますが美味しくいただけます。
世の中には根を食べず葉だけを商品にする
「葉ニンジン」っていうのもあるくらいです。
下茹でしておひたし、スープ、炒め物など
何にでも使えるのでぜひ試してください。
さて今日は名久井農業高校のある南部町の秋祭り。
名農は恒例となった女子による流し踊りや
10月下旬の名農祭PRのための農産物配布など全校生徒で行います。
田舎町は秋真っ只中です。
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