花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

津軽平野

2019年09月28日 | 
先日、またまた機会があったので
八甲田山を越えて津軽地方に行ってきました。
そこで見た景色がこれ。一面に広がる黄金色の稲穂です。
そして遠くに見える山が津軽富士とも呼ばれる岩木山。
本当にきれいな姿です。
いつもこの景色を見ると感じるのが空の広さ。
名久井農業高校のある南部町は低い山に囲まれているため
地平線を見ることはありません。
つまり山があるため極端にいうと津軽よりも空が狭いのです。
吉幾三さんや太宰治さんが津軽平野を題材にするのもわかるような気がします。
さてみなさんは青森県ならどの町でもたくさんお米がとれると思っていませんか。
実は地域によってかなりの差があります。
平成26年のデータですが、名農のある南部町の10a当たり収量は583kg。
だいたい太平洋側の南部地方はこれぐらいの収量です。
しかし津軽地方はそんなもんじゃありません。
津軽市で644kg、五所川原市では636kg。
南部地方に比べて約60kg、つまり1俵も多いのです。
では低温多湿の偏東風である
ヤマセが常に吹き込む下北地方はどうでしょうか。
なんと下北半島のてっぺんにあるマグロで有名な大間町は
わずか453kgしかとれません。もちろんこの差は気候の違い。
同じ手間をかけてコメ作りしてもこんなにも収量に違いがあるんですね。
収量の差は収入の差。気候の違いとはいえなんとも無情なものです。
台風崩れの温帯低気圧が去った津軽は今稲刈りの真っ最中。
今年も美味しいお米がとれそうです。
ところで吉幾三さんの津軽弁ラップが話題です。
みなさんは歌詞の意味がわかりますか?
同じ県民でも南部地方の私たちにはかなり難解です。
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アカジソ

2019年09月28日 | 
サルビアの花ではありません。アカジソの葉です。
とはいってもどちらも同じシソ科なので似たような花です。
アオジソやチリメンジソなど何種類かシソには種類がありますが
一般的なのはアカジソとなるようです。
シソの使い道は梅干しなどさまざまありますが
この南部町にはシソジュースなるものもあります。
シソの実の漬物なんというのも美味しいものです。
町の産直センターに行くと売っていることもあるので
近くに来たらぜひのぞいて見てください。
アントシアニンたっぷりで人気です。
さて世の中ではアオジソの仲間が話題となっています。
名前は「エゴマ」。こちらの方言では「ジュネ」といいます。
でも10年も長生きするということから
「ジュウネン」というのが本当のようです。
ちょっとお高いですが、エゴマ油は健康ブームで全国で人気です。
しかしこの地域では味噌をあえた「ジュネ味噌」が定番。
ソバの串餅に塗って焼いて食べると
それは香ばしくでとても美味しいものです。
このところぐんと気温が下がってきたので
なんだかあったかなお餅でも食べたくなりました。
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