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花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

スカッと爽やか

2019年09月17日 | 研究
今年の夏の大きな収穫は、なんといってもバブルボーイズが
北海道で開催されたコカコーラ環境教育賞で最優秀を受賞したこと。
それも今年から付与された文部科学大臣賞とのW受賞です。
この春、環境班であるフローラが解散し、新生ハンターズが誕生しました。
しかしハンターズが研究成果を出せるのは早くてこの夏から秋。
したがって本来ならば今年は何の成果も出せないはずでした。
そんな環境班を救ったのが彼らバブルボーイズです。
2年生だった昨年、ファイナルフローラの活躍に刺激を受けて
施設園芸班だった彼らはフローラの門を叩きました。
そして自分の所属する研究班の活動をしながら
1年弱の短い期間でしたがフローラのサポートを受けながらともに大会に出場。
「やる時は精一杯」というフローラの洗礼を受けました。
引っ込み思案の彼らは、おそらく最初は大変だったと思います。
しかし3年生になると今度はハンターズとともに活動開始。
活動を通してフローラ精神を伝えていったのです。
今考えるとまさにフローラからハンターズへの橋渡し役。
偶然とはいうものの、まるでピンチの環境班を救うために送られた
女神フローラの使者のようです。
課題研究の中で2つの研究班で活動するとは前代未聞。
しかしその甲斐あってさまざまな成果をあげてくれました。
さて文部大臣賞受賞というビッグタイトルを受賞したにも関わらず
いまだに報道関係にはほとんど取り上げられていません。
これには理由があります。まだ大臣賞の賞状が届いていないのです。
情報では届くのにもう1週間ほどかかるとのこと。
ニュースは生き物。あまり時間が経つと
スカッと爽やかとはいかなくなります。
もう少しの辛抱です。
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風ぐるま

2019年09月17日 | 学校
これが何の花の実かわかりますか。
これはクレマチスです。
細い針金で作ったような自然の造形美には驚かされます。
さて一般にクレマチスをテッセンといいますが
専門家の方にいわせれば、正しくは違うのだそうです。
葉の形などが違うそうなので、興味のある方はぜひ調べて見てください。
このクレマチス、ツルが錆びた針金のように見えるので
中国ではテッセン(鉄線)と呼んだといわれています。
ところが日本人はこの植物の花を見て
「カザグルマ」と名付けました。
確かに大きくて色鮮やかな花は今にも回り出しそうです。
そんなカザグルマの野生種は絶滅危惧種。
もはや野山で見ることはなくなってしまいました。
現在、人間生活などが原因で、ものすごい勢いで生物が絶滅しているといいます。
資料によれば100年前では1年間で約1種でしたが
今は何と1日で100種が地球上から姿を消していると書かれています。
以前、サクラソウの保全活動をしていた時、
フローラのメンバーと筑波大学を訪れ、保全生態学について教わりました。
「人間は長い年月をかけてたくさんの品種を作り出しました。
万が一、これらの品種が絶滅しても、
元になった野生種があればまた作り出せるかもしれません。
ところがこ野生種が絶滅してしまえば品種はもちろん、
もう二度とこの植物を復活させることはできません。」
これはとんでもないスピードで地球から姿を消している野生種を
どのようにして守ることができるのでしょうか。
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