花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

あなた出番です

2019年09月12日 | 研究
今年のハンターズの研究はかつてフローラが挑戦して
失敗したもの、中途半端になっていたものがテーマです。
このサトイモもそう。これはフローラというか
フローラが指導していた当時の1年生フローラJrのテーマ。
彼らは確か千葉大学の発表会で結果を披露しましたが
思ったような結果が出ず、なんとも中途半端な終わり方になりました。
そこでもう一度ハンターズが挑戦しているのです。
サトイモは春に植えつけますが、収穫は晩秋。
したがって栽培途中に病気や害虫、猛暑など
さまざまなアクシデントがつきもの。
このように栽培期間が極めて長いというのも
失敗を誘う原因かもしれません。
さて今年のハンターズのサトイモにも途中でアブラムシが発生。
他の作物が被害を受けてはいけないと
すぐに温室から追い出されてしまいました。
あれから数ケ月、もう秋になったので
害虫の発生も一段落したのではということになり
先日、やっと温室に召喚されました。
いよいよサトイモの出番。
ここからフローラならではのLED照射が始まります。
収穫は11月頃。まだまだ先ですが
なんとかフローラが出せなかった答えを見つけたいと思います。
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塩っぱい兄弟

2019年09月12日 | 環境システム科
こちらは日本植物学会でハンターズが発表するポスター。
土壌肥料学会とは違うメンバーが担当します。
実はこれとは別に1年生の研究生チームのポスターがあるのですがよく似ています。
というのは2つのチームは塩害対策という同じテーマなのです。
研究生のテーマは塩害地域での作物栽培。
一般に塩害を受けた場合、土壌を除塩してから農業を再開します。
つまり植物を植える圃場をいかに除塩するかという研究が多くなります。
ところが研究生は違います。あの手この手で植物自体を
塩害に負けないように強くしてしまおうという逆転の発想。
初めての研究でなかなか思ったように行きませんでしたが
現在行なっている土壌の除塩と組み合わせると
期待が持てそうな結果を導き出しています。
そしてハンターズの研究は単純に植物で塩類を取り除く方法。
ファイトレメディエーションです。
しかしよくあるどの植物の除塩能力が高いのかを探る研究ではありません。
彼らは1年生と同様、植物にちょっと細工をすることで
除塩能力がさらに高まるかを実験したのです。
結果は予想通り。ハンターズが一手間かけた植物の
能力が高まっていると思われるデータが出ています。
このように2つのチームは塩類を扱った兄弟テーマ。
だからポスターも似てくるわけです。
先日、台風15号が上陸しましたが
このところ頻繁に大型台風が発生しています。
高潮による塩害も各地で発生しており
彼らのテーマはそんな高潮対策をイメージして研究されました。
頭を整理して上手に説明できるよう練習に励んでいます。
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