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花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

オランダイチゴ

2019年09月09日 | 
イチゴの花が秋に咲いています。
イチゴは英語でストロベリーですが
これはオランダイチゴのことをいいます。
私たちが食べているほとんどのイチゴは
チリイチゴとバージニアイチゴなどを
オランダで交配してできたものが元となっています。
したがって私たちが食べているイチゴは全部、オランダイチゴなのです
オランダイチゴでないもの?
それは野いちご、つまりワイルドベリーと呼ばれる
キイチゴ、ヘビイチゴ類。
同じバラ科ですが、イチゴとは違う種類です。
ではなぜオランダでイチゴが誕生したのでしょう。
それはプラントハンターの存在。
イギリスやオランダなどヨーロッパでは
17世紀から20世紀中頃まで観賞用はもちろん、
薬用や香辛料などに利用できる新しい植物を求めて
世界中を探索していました。
彼らがプラントハンターで、ペリーの黒船にも数名乗っていて
日本の植物を採取していったといわれています。
さて昔、イチゴは初夏に花を咲かせ実をつける一季なりがほとんどでしたが
最近は秋にも花を咲かせる四季なりイチゴが増えてきました。
真冬を除き、年中プランターでイチゴが収穫できるので
ぜひ楽しんでみてください。
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Flat 5

2019年09月09日 | 研究
ハンターズの本拠地である馴化温室に
今年はこのような不思議な角型の容器がたくさんあります。
これはお酒などを飲む枡で、中には三和土(たたき)という
日本古来の製法で固めた土が入っています。
昔、家や神社、お寺の土間などに使った技法で
土や砂に消石灰とにがりを混ぜて練るだけでできますが
中に混ぜている土の種類で見た目や手触りが変わってくるため
さまざまな色の三和土が出来上がりました。
とはいっても土なのでコンクリートのような硬さはありません。
足で蹴ったりすると壊れますが、
放置していただけでは形状をずっと保っています。
セメントのない時代、よくこんなものを考えたものです。
さてこの三和土の研究は2019年ハンターズのチームテーマ。
代表者は1人いますが、5人全員で取り組んでいます。
したがって誰が発表してもある程度理解していますが
先日の土壌肥料学会で披露した際は
代表者1名と残った4名の中からもう1名を選出し総勢2名で発表しました。
他の研究班であればこのように全員で1テーマに取り組むのは普通ですが
環境班はフローラ時代から一人一研究。
5名一緒にこの温室で研究していますが
それぞれが別々のベクトルで活動しています。
まるで水平対向エンジン。互いのピストンが
一次振動、二次振動を打ち消し合うように動くためとても静かなエンジンですが
環境班も日頃は個々で活動しているためなのか他班と比べてとても静か。
みんなでワイワイ騒ぐことなく黙々と自分の課題に取り組んでいます。
水平対向の6気筒エンジンをFlat-6といいますが
ハンターズのメンバーは5名。つまりFlat-5です。
次なる学会では1年生の研究員含めて
前回参加しなかったメンバーも出場予定。
今週は練習に明け暮れそうです。
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