花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

ちょっと前なら覚えちゃいるが・・・

2019年09月04日 | 研究
これは南部町にある企業が製造販売している「妙丹柿」のお菓子。
スライスした干し柿のようなとても美味しいお菓子です
これにチョコディップしたタイプもあり、なかなかオシャレに仕上げています。
東北のお土産コンテストで大賞を受賞したり、
ふるさと納税の返礼品にも選ばれるなど南部町を代表する商品になりました。
さて先日、ある農業関係の大手出版社から問い合わせがありました。
お話を聞いてみると、渋柿をこのようなお菓子にした企業さんを取材したところ、
この技術の元にあるのは名久井農業高校の渋抜き技術とおっしゃられたので
当時の様子を伺いたいとの問い合わせでした。
確かにこの技術は東日本大震災があった2011年に
当時のチームフローラフォトニクスの女子たちが開発したものです。
紫外線を照射することで渋を抜くという極めてユニークなもので
京都大学で開催された科学コンテストでグランプリを受賞したアイデアです。
後日それを知った地元企業さんが訪ねてこられたので、
チームは地域活性化のためならと技術を惜しげなく伝授しました。
ところが紫外線を照射すると肌が黒くなるのでフローラとしてはちょっと不満。
そこで企業さんに半月ぐらい時間をいただき、短期間で新たな技術を開発しました。
この技術を用いると黒くなることなく、きれいなオレンジ色で渋が抜けます。
この大発見にはフローラも大満足で、試食してもらっては先生方を驚かせたものです。
その後、きちんと数値を出して技術化してもらうため、生物工学班にこの技術を譲渡。
そして生物工学班と企業さんで実用化させたのが、このお菓子なのです。
あれから10年近く経ちました。
当時のフローラはもういないため、詳しいデータなど記憶にありません。
したがってフローラの件は残念ながら、ほとんど記事にならないと思います。
できれば8年前に電話が欲しかったフローラです。
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優先順位

2019年09月04日 | 研究
ハンターズのメンバーがトマトを支柱にくくりつけています。
実は「プチぷよ」というミニトマトを
自分たちで摘むために1学期から栽培していたのですが
あまりに課題研究の調査に時間がかかるため
放ったらかしになっていました。
気にはしていたのですが、時間は有限。
ついつい優先順位が下になっていたのです。
夏休みの終わりに無事すべての課題研究の調査が終了した彼。
一段落したのでトマトの収穫と管理をお願いしました。
採れたトマトは30個以上。
まん丸く赤い果実はまるで大ぶりのサクランボ。
みんなで食べましたが、そのフルーツのような甘さには驚きです。
大量生産する水耕栽培の大味トマトに慣れてしまった私たちにとって
やはり露地栽培のトマトの味は濃くて美味しく感じます。
ミニトマトは栽培が簡単です。
またいろいろ面白い品種があるので
来年はぜひ育ててみてください。
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