花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

大丈夫、あとは楽しむだけだ

2021年12月05日 | 研究
11月最後の土曜日、フローラハンターズの2名は
生物関係の発表会の決勝審査にオンラインで参加しました。
いつもであれば緊張してしまうメンバーですが、なぜか今回は余裕があります。
それには理由があります。実はこの大会のさらに1週間前に
彼女たちは東京で開催されたある大会の決勝審査に出場しました。
発表や質疑応答の練習をして臨みましたが、高度で難しい質問にたじたじ。
うまく答えられませんでした。とはいってもこれは毎度のこと。
厳しい集中砲火を浴びボロボロになったという経験だけをお土産に
命からがら名農に戻ってきました。
しかし頼もしいことにいつもメンバーは、ノックアウトされてもまた立ち上がります。
今回の発表は前回とまったく同じ内容ではありません。
さらに審査員の大学の先生方や参加している他の高校からの
質疑応答の時間もあります。でももう彼女たちは動じることはありませんでした。
先日、とても厳しい発表会経験をしているので、今回の普通の質疑応答でも
優しく感じているかのように、すべての質問に明るくスッキリ回答しています。
さらに積極的に他の高校にもどんどん質問するからびっくり。
戦火をくぐり抜けてきた経験からまるで別人になったかのようです。
そんな勢いなので、結果は堂々全国第2位。
日本一という獲物は逃しましたが、大手柄に大満足しています。
初心者ハンターをベテランハンターに変えるのはやはり経験。
大丈夫だ、行こう、あとは楽しむだけだ!
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なせばなる

2021年12月05日 | 
ここにあるのは珍しいブラックのお米袋。
お隣の三本木農業高校のものです。
前任校であり、長い間農業科に所属していたため稲作には深い関わりがあり
ついつい懐かしくて目が止まってしまいました。
おそらく注文して手に入れた先生がいるようです。
さて名久井農業高校にも10年ほど前は、お米を販売していました。
大きな水田は、野球のグラウンドになってしまいましたが
わずかに残っていた水田で栽培していたのです。
しかし今は、その水稲栽培も行われていないので
もうこのような「名農米」というパッケージは消えてしまいました。
現在、青森県の農業関連の高校では本校の園芸科学科のように閉科したり、
農業系の類型がなくなるなど、学習する場がどんどん縮小されています。
どの農業高校も日頃から地域に密着した学習活動をしているため
該当となった高校のある市町村では町の活性化に大きな影響があると困っています。
名農も来年から完全に2学科の小さな高校になります。
かつての名農より生徒数は半減しますが、農場規模はそのまま。
実習する生徒も機会も減り、農場は維持できるのでしょうか。
また町の観光農業を支える「フルーツ娘」への協力、
地元の文化を維持するための秋祭りへの全校参加、
町の農業イベントへの参加や農作業支援活動などに影響は出ないか不安です。
気候変動と同じように急激に影響をあらわしてきた少子化問題と高校再編。
天を仰がず、知恵を出し合い、先を見据えた経営戦略を立て、
フットワーク軽く積極的に取り組む必要があります。
「何かを実行しようと決意した瞬間に、何だってできるのだ」
スウェーデン、ストックホルム出身の環境活動家グレタ・トゥーンベリさんの言葉です。
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