花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

久しぶりの調理実験

2021年12月11日 | 研究
先輩にならって久しぶりにフローラハンターズが調理実験をしました。
研究チームは今年で活動13年目ですが、今まで何度か食べ物を作ってきました。
例えばトマトピューレ。自前で黄色や紫色などのトマトを栽培し
ピューレにし、パスタで食べたものです。
また瓶詰めにしたピューレを実験のための試作品であることを
納得していただいて文化祭で試食販売して材料費を回収したこともあります。
世の中のトマトピューレやケチャップに
表示している原材料には、トマトとしか明記していません。
しかしトマトにはいろいろな品種があり、色も味も成分も異なります。
そこでお好みに応じて使えるよう品種ごとのピューレを作ったというわけです。
先日、SHOP FLORA PHOTONICSというロゴのエプロンを紹介しましたが
このような実験で誕生した農産物で食品を製造する際に着用するものなのです。
色や味が変わると調理法も変わるから面白いものでした。
またブルーベリージャムも作りました。
ブルーベリーはフローラ得意のLEDを照射したもの。
確かUVだったと思います。仮説通り、ポリフェノールが増強。
紫外線から身を守るためにアントシアニンが増えたと思われます。
これでジャムを作って分析してもらうと普通よりもポリフェノールが多い
機能性ジャムとなるのです。これらの調理実験は京都大学で開催された
テクノ愛や科学系のコンクールで入賞。
農業高校らしく自前の農産物を活用した科学研究でした。
今回の実験にはコンロは不要。オーブントースターだけを使います。
果たして何を作っているのでしょう。
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機能性アップルパイ

2021年12月11日 | 研究
久しぶりに調理に取り組んだのが機能性アップルパイ。
実は2017年のFLORA9が考案したもので、
すでにテクノ愛などのコンクールで受賞している優れた逸品なのです。
ポイントはリンゴ。青リンゴのように見えますが、これは摘果リンゴ。
1本のリンゴの木には500個もの実がつきますが
大きくするために400個は生育途中に摘み取られてしまいます。
名農の農場だけで廃棄される摘果リンゴは数万個にもなります。
現在、絞ってジュースに混ぜるなど一部活用されていますが
甘さがなく酸味とエグミが多いので
本格的に食べようというチャレンジは多くありません。
そこでチームでは数年間、試行錯誤を繰り返し
2017年にとうとうFLORA9がジャムやアップルピューレの加工に成功しました。
味はまさに紅玉。とても美味しいものでした。
また加熱調理してもクロロゲン酸というポリフェノールが
生食のリンゴより60%も多く含んでいるのです。
クロロゲン酸は免疫力維持効果があるとしてコロナ禍で再注目。
廃棄物が皆さんのニーズに応えられる健康維持食品に変わるのです。
残念ながらどこのお店でも扱っていません。
フローラのオリジナルスイーツはいかがですか。
さて今日は土曜日ですが、2年生は農業関係の検定試験があります。
皆さん頑張りましょう!
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