花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

古いSDカードから

2023年01月11日 | 研究
2022年度も終わりに近づき、SDカードの整理をしているFLORA。
古いSDからこんな映像が出てきました。
数人がVサインを作って、星形を作っています。
面白いアイデアです。彼ら彼女たちが立っている場所は下が天然芝。
さらに前後の写真から撮影された場所が特定されました。
なんと八戸市の種差海岸。そうです。東日本大震災後、
サクラソウ救出に乗り出した頃のものです。
スクラムを組むような星形。
これから一世一代の大勝負に出る彼女たちの意気込みを感じます。
実はこの頃、FLORAはサクラソウ救出と同時並行で
岩手県でマイクロバブルを使った除塩活動を行っていました。
いずれもフィールドワーク。広範囲にメンバーが散らばるので
小さなデジカメをグループ毎に持たせて記録写真を撮ってもらっていました。
おそらくこの画像もメンバーたちで撮ったもの。
こちらが撮ると構えてしまいますが、自分たちで撮影すると
楽しく自由な雰囲気が伝わってくるのでとても重宝していました。
保管されているたくさんのSDの中には
こんな知らないお宝画像がたくさん残されているはずです。
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ポスター#4 Catch & Reuse

2023年01月11日 | 研究
こちらの研究のスタートは3年前まで遡ります。
その年、フローラJr.として活動していたのは1年生の2名の女子。
5月から塩害抑制研究を開始。そして秋からは水質浄化研究と
ふたつの研究に取り組んでいました。2人は2年生に進級して環境班の仲間入り。
しかしフローラは1人1研究が流儀なので、1人は塩害抑制研究を
もう1人は水質浄化研究にと分かれて取り組みました。
誰も手をつけなかった鉱物を使って浄化をしてみたら、目から鱗。
とんでもなく浄化します。ほんと?と疑うぐらいの驚きだったのを覚えています。
水質浄化はとんでもなく分析に時間がかかります。
2年生の彼女は、みんなに応援してもらいながら毎週の測定を行いました。
水の国際大会に出場したいとJr.に入った2人。応募の際にどちらにしようか悩みました。
どちらも面白い結果が出ていたからです。検討の結果、1年次でも応募した塩害抑制で
チャレンジすることに決定。そして見事、2人は代表となります。
そのため彼女の研究していた水質浄化研究は、その後お蔵入りとなりました。
しかし2年生の最後に今までの結果をまとめて、ほんの少しだけコンクールに応募したところ、
ことごとく入賞。日本学生科学賞は県でNo.1。筑波大学などのコンクールでも入賞します。
さらに先日発表になった農業クラブの特級では、なんと環境研究で最優秀を受賞。
3年生でも研究をしていたら、もっと面白い成果が出たかもしれません。
さてこのポスターは、昨年末のテクノ愛に応募したものをポスター風にアレンジしたもの。
テクノ愛では彼女の水質浄化研究のある一部だけをピックアップし面白くまとめました。
内容は富栄養化した池沼に資材を投入したら引き上げ、資材ごと肥料として使うアイデア。
現在、国際紛争などにより化学肥料が2倍近く高騰しており、農家は深刻な問題を抱えています。
その対策案として発表したところ、141のアイデアの中から3位に当たる優秀賞を受賞しました。
もっと輝く宝物になる可能性をもったまま、途中で断念した彼女の研究。
もしかしたら今後、FLORAの財宝として掘り当てる後輩がいるかもしれません。
新たなるTresure Hunterに期待したいと思います。
本当の研究は膨大な量のデータがありますが、今回のポスターはあっさりと一発芸仕上げ。
今後の可能性を感じるさせることができたら大成功です。
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