花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

最後のファイル

2023年01月13日 | 研究
FLORAの流儀にはさまざまなものがありますが、
このクリアーファイルもそのひとつ。
日頃からいろんな研究に取り組んでいる彼らのファイルには
たくさんの資料がごちゃごちゃと入っています。
そこで大会に出場する際は、その発表に関する研究データや原稿など
必要な資料だけを抜き出して別のクリアーファイルに納め、
臨むことにしています。
したがって1年間に5回大会に出た人は、
全部で5冊のファイルが配られたことになります。
ファイルの数はトライの数。
大会によって出場者は異なるため
単純に考えるとファイル数は多い方が
FLORA代表として果敢にチャレンジしたことになります。
つまりラグビーのキャップ数のようなものです。
さてここにファイルが6冊準備されました。
これはこれから行われる校内プロジェクト発表会用のもの。
おそらくこれが差し上げる最後のファイルとなりそうです。
たくさんたまったファイル。卒業後は進学や就職した際に
配布される資料の整理に再利用してもらえると幸いです。
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ポスター#6 Super Sonic栽培

2023年01月13日 | 研究
こちらも水耕栽培の研究。
環境班は水耕栽培を学ぶ環境システム科に所属しています。
そこで新発想の栽培技術に挑戦しました。
こちらの発想はいたってシンプル。液槽内で超音波を発生させるだけ。
超音波は魚群探知機や洗浄器に使われるもので、水の中をよく進みます。
超音波を当てるのはもちろん根。これは植物にとって相当なストレスです。
すると根が伸びなくなり、その結果、寒じめ栽培でもないのに
抗酸化物質のポリフェノールやビタミンCが増加するのです。
寒さいらずなので年中可能。高付加価値野菜は高値で取引されるので
農家の収入増につながるとの提案です。
なお寒じめではないので糖度は増えません。
この辺りも理屈にかなっていて鮮やかな結果です。
この研究は、彼が環境班に入った2年生の7月にはもう完成していました。
秋から土壌肥料学会などたくさんの学会発表を渡り歩いた彼は
最後にテクノ愛2021でテクノ愛賞と奨励賞をW受賞。
確かにこのユニークなアイデアは、テクノ愛好みです。
他の誰よりも早く終わった研究ですが、良いアイデアがあれば
それだけで結果がついてくるようです。
ちなみに彼は沖縄の赤土流出抑制研究にも携わっていますが、
その他にもメーカーから抗菌剤を提供していただき、アオコの発生しない
水耕栽培研究にも取り組み、成功。メーカーから感謝の言葉をいただいています。
しかし一切公表していないので、FLORA以外は誰も知らないと思います。
さて以上が彼らの歩んだ足跡ともいえる6枚のポスターです。
最後はみんなで名農名物ポスターセッションを楽しみましょう。
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