花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

FLORAの勲章

2023年01月17日 | 研究
これはFLORA HUNTERSの対外試合の記録。
年度末の資料整理のために印刷しました。
実はFLORA、なんと結成時の2009年からずっと記録をつけています。
これには理由があります。さまざまな大会で受賞してくるメンバー。
担任の先生から指導要録を書く時の参考として、どんな賞をいただいているのか
わかる資料が欲しいとの要望に応えたものなのです。
数えてみると大会にエントリーした数は14年間で264回。
単純計算すると年間19回前後トライしたことになります。
現在のFLORA HUNTERSの2年間のエントリー数もやはり40回。
少しセーブしたはずでしたが、例年並みのペースでした。
もちろんこれはエントリー数であり、入賞数ではありません。
しかしTEAM FLORA PHOTONICSは、引っ込み思案の名農生を輝かせ、
自信と元気をもって欲しいとの考えで立ち上げた教育プロジェクト。
したがって最も大切なのは入賞数ではなくエントリー数です。
挑戦する際は、何事も精一杯やるのがFLORAの流儀。
時には放課後夜まで、また休日返上で出校しては必死に取り組みました。
初代から現在の13代目までタスキを繋げながら
264回もトライできたのは、メンバーみんなの努力の賜物。
たくさんの「向こう傷」こそFLORAの勲章です。
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ビオラはスポンジ

2023年01月17日 | 環境システム科
昨年のまだ雪が降る前の話です。
名農が誇る大型水耕温室で面白いものを見つけました。
どう見てもこれはレタスや小松菜などの葉菜類ではありません。
フローラのメンバーたちが園芸の授業で植えたというので
質問してみると、なんとこれはビオラ。
パンジーよりも小ぶりの花を咲かせる草花ではないですか。
かつて草花のナスタチウムを水耕で育てていた名農生はいました。
しかし彼らは、ナスタチウムを辛子味する食材として捉え、
サラダで食べる花「エディブルフラワー」として栽培していました。
ビオラもエディブルフラワーになるのですが、
彼らの話によると、これは食べるためのものでないといいます。
なんと今まで使ってきた養液をそろそろ廃棄したいので
残っている窒素などの栄養分を草花に吸収させているのだそうです。
つまりビオラをスポンジ代わりに、吸い取らせているのです。
よく見るとビオラに混ざってレタスや水菜も同様の目的で植えられています。
なんだか葉の色が薄くて養分不足だと思いましたが、これで良かったんですね。
水耕栽培の大きな問題のひとつに、この廃液処理があります。
排水口に廃棄してしまえば、大量の窒素やリン酸が流れ出てしまうからです。
光触媒などで分解させるなど、いろいろな取り組みはありますが
これぞという解決策はまだありません。
植物に吸わせて薄めて処理するというユニークな発想。
水問題の新しいアプローチになるかもしれません。
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