花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

愛情たっぷり

2023年07月01日 | 研究
温室でナガイモ を育て得ているフローラハンターズの男子。
2023年、作物を本格的に栽培する唯一のメンバーです。
ムカゴを植えつけてから約30日。やっと出芽しましたが
2つある試験区のひとつからはまだ芽が出てきません。
これ以上、出芽が遅れると管理に困るので恐る恐る土を掘ってみました。
すると芽が今出てきたものもありますが、乾燥で萎れているものもあります。
もうこれ以上は待てません。でも彼は用意周到。
そんなこともあろうかとちゃんと補植用のムカゴを鉢で育てていていました。
そこで6月下旬の最後の課題研究でムカゴの一部交代。
メンバーチェンジとなりました。ただ今テストの真っ最中ですが
補植した苗が活着するまでの1週間は、
水やりなどの管理で毎日温室に顔を出す予定です。
窓を全開にし、循環扇などを回しているので
馴化温室の中でもこの区域だけはひんやり。
ナガイモ の赤ちゃんは彼の溢れる愛情で大切に育てられています。
コメント

教えない先生になれますか

2023年07月01日 | 環境システム科
「農業高校あるある」のひとつに農産物の校内販売があります。
今の時期はサクランボ。それも赤い宝石と呼ばれる佐藤錦が
毎日のように買いやすいパックに入って500円以下で販売されています。
昔は女子生徒が先生方に混ざってちょくちょく買っていましたが
今は保護者から頼まれたのか男子生徒も列に並んで買い求めます。
でも美味しいものはみんな共通。名農の魅力を思う存分楽しんでください。
さてこちらのチラシというかポスターは、学校農場のものではありません。
なんと環境システム科の学校設定科目「起業チャレンジ」で
結成された生徒の模擬農業法人のもの。
どうやらこの会社では、まもなくサニーレタスの収穫が近づいているようです。
事前告知なんですね。まるで文化祭の模擬店のようなポスターですが
作るには労力がかかります。こんな一生懸命なプロモーション活動を目にすると
なんだか買ってあげたくなるから不思議です。
でも法人は3社あるはず。他の会社のポスターは目にしません。
昔だったら先生の指導でみんな一律にポスターを作らせたと思いますが
社長や営業部長の経営方針は会社によって違うもの。
つまり主導権は先生ではなく生徒にあるべきと考え、
思い切って選択の自由とそれに伴う責任を彼らに与えました。
したがってポスターなど販促に経費をかけないというのも立派な選択なのです。
教え込むティーチングではなく、彼らが意思決定する際に参考となる
アドバイスするコーチングに徹する。
自ら考え楽しそうに生産販売に取り組む生徒たちを見ると
ついつい授業の仕組みやルールに注目しがちですが
この科目の成功は先生方の意識改革にかかっているのです。
コメント