花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

ラストスプリンター

2023年07月24日 | 研究
水質浄化に取り組んでいたメンバーに遅れ
富栄養化池沼から肥料分を取り出そうと取り組んでいたメンバーたちが
先週の最後の課題研究でゴールインしました。
4月からスタートして4ヶ月。長距離ランナーのように思えますが、
生物を扱う農業高校において環境班は極めて短期間研究。
収穫の秋を待たずにゴールするのですからスプリンターなのです。
さてこの2人、1人は富栄養化池沼そのものを、
もう1人は富栄養化池沼の栄養分を水草に吸収させて利用するというように
テーマは異なるのですが、最後に行き着いた先は同じ。
自作肥料の分析と2人の作った肥料を使って育てている
トウモロコシの生育調査で千秋楽となりました。
手応えは上々。これからグラフ化などの作業となりますが
役立つ研究となりそうです。しかしこれだけでは自己満足で終わり。
専門家の厳しいご意見をいただき、修正点などを探らなければなりません。
そこで9月に開催される学会主催の発表会に
FLORAとJr.はみんなで参加することにしています。
8月はそのためのまとめや整理。楽しめる材料が揃いそうです。
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世界で一番美しい水質浄化システム

2023年07月24日 | 研究
水辺に設置されているのが水質浄化システム「BIO-ENGINE」。
一見、きれいなサンパチェンスの大鉢ですが
内部にさまざまな工夫が施されています。
ひとつは硝化菌ビーズの鉢底搭載。
富栄養化の原因となるアンモニア態窒素を硝化菌によって
素早く硝酸態窒素に変換し、サンパチェンスに吸収させるアイデアです。
硝化菌が流れ出さないように人工イクラの技術で固定しています。
もうひとつは菌根菌とサンパチェンスを共生させていること。
これによって吸収範囲が拡大します。
開発はFLORAがまだ園芸科学科時代だった2014年頃。
地元の公園の池に設置しながら効果を探っていました。
2015年、FLORAは新設された環境システム科に移籍しますが
一回生はこの研究を継承。毎年さまざまな工夫を加えながら改良していきます。
これは2017年の最終モデル「BIO-ENGINE TYPE3」。
隣町の公園に設置された世界で一番美しい水質浄化システムです。
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