花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

聖地に残るFLORAの痕跡

2023年07月19日 | 研究
ここは園芸実験室。
環境システム科の新設に伴って作られた施設園芸実験室ではなく
かつて園芸科や園芸科学科が本拠地にしていた歴史ある実験室です。
その準備室の黒板になんと見覚えのある書き物が残っています。
園芸科学科草花班時代のTEAM FLORA PHOTONICS 3代目は
東日本大震災の塩害をマイクロバブルで除塩する研究が認められ
2012年の水の国際大会に初めて出場しましたが、
これは大会のため2012年5月に再実験した際に書いたもの。
確かゴールデンウィーク中でしたが、メンバーがみんな集まり
まる1日かけて実験したのを覚えています。
そういえばNHKがずっと密着取材され、いろいろな実験を撮影していました。
その様子は国際放送で世界に放映。
さらにストックホルムにも記者さんが来てくださいました。
先日までロッカーがあって隠れていましたが、
実験室の配置換えで出てきたようです。
今から10年以上も前、宝探しのために初めて世界を目指したFLORAの活動の痕跡。
FLORAにとって聖地である実験室の黒板は当時の様子を思い出させてくれました。
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驚愕の事実

2023年07月19日 | 研究
園芸実験室に残されていたTEAM FLORA PHOTONICSの活動の痕跡。
古い写真を探してみると、この日の活動の様子がちゃんと残っていました。
3名の男女メンバーがペットボトルで自作した装置を使って測定していますが
その後ろの黒板に注目。まさに今残されているものです。
この実験は、まずペットボトルに再現した塩害土壌を詰めます。
そして上から除塩のための水やマイクロバブル水を流し込み、
透過してくる時間や透過水の成分を分析するというもの。
しかし分析に必要な水が下に溜まるまでは、かなり時間がかかります。
ここには3名しかいませんが、周囲にはもう3名が控えていて途中で交代。
まる1日かけて6名でやり遂げました。しかし驚くべき事実を発見。
なんと分析していたのはpH、ECだけ。透過時間や土壌の微生物数も
調査したとはいえ、水質分析がたった2項目とは驚きです。
おそらく今のFLORAならNaや塩化物なども測定するはずです。
理由は装置がないから。FLORAが20万円以上もする水質分析装置を
自腹で購入するのは2014年。この大会の2年後です。
東日本大震災で被害を受けた土壌を再生したい。
そんな熱く強い思いだけで突っ走っていた頃の話です。
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