花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

ブルーベリーを販売する理由

2023年07月03日 | 研究
先日、ブルーベリーの収穫が行われました。
これは自分たちが食べるものではなく、販売して研究費を作るのが主たる目的。
そのきっかけはFLORAが結成された2009年まで遡ります。
FLORAは5名の園芸科学科男子で結成されましたが
彼らが目指したものは、研究班の株式会社化。
当時、活動資金がなかった彼らは先生方から出資してもらうことを考えました。
その見返りは農産物。この頃は馴化温室を植物工場にしていたので
そこで収穫されたレタスなどを差し上げる計画を立てます。
すると翌年、女子を中心とした頼もしい2代目が仲間入り。
彼女たちは先輩たちの意思を引き継ぎ、FLORAを2つの組織に分けます。
それが研究部門であるTEAM FLORA PHOTONICSと
販売部門であり資金調達を担うSHOP FLORA PHOTONICSです。
そんなこともあり2代目は馴化温室を会社と呼んでいました。
1年間の準備期間が終わり、いざ始めようかと思ったところに東日本大震災。
彼女たちは全計画をやめ、サクラソウ救出と除塩活動に乗り出しました。
そんなことから気がつくと株式会社化への夢はいつしか忘れ去られてしまいました。
今、行っているブルーベリー販売はFLORAが生産した農産物を販売して
研究費に当てようという先輩の志の名残なのです。今週末は2度目の収穫予定。
FLORA倉庫には今もSHOP FLORA PHOTONICSのロゴ付きエプロンがあります。
せっかくだからエプロンでもして販売しましょうか。
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フローラダービー2023

2023年07月03日 | 研究
ただ今、考査真っ最中の名久井農業高校。
FLORAが活動している課題研究はペーパーテストがないので
日頃の活動や考え方など多岐に渡って評価されることになります。
これはこれである意味とても厳しいのですが、
そんなことなど気にせずFLORAでは評価さえみんなで楽しむ工夫をしています。
それがこのフローラダービー。各種大会に出場するFLORAですが
大会エントリー1ポイント、入賞3〜5ポイント、優勝10ポイントというふうに
成果をポイント化して誰が今年のチャンピオンになるかを競っているのです。
これは6月中旬までの結果。1学期は大会が少ないので
5月の学会発表会で優秀賞を受賞した2人が現在トップです。
しかし先月、農業クラブの県大会にあるメンバーが出場してきました。
残念ながら入賞できなかったそうですがエントリーポイントを獲得しました。
ところで「ウマ娘」という人気のゲームがあります。
競走馬を擬人化したキャラクターたちを競い合わせるのですが
フローラダービーは「ウマ娘」と比べ物にならないぐらい愉快。
なぜなら自分たちが本当に馬になって走るからです。
レースは1年間の長丁場。数あるレースの中にはポイントの高い重賞レース、
つまりG1レースもいくつかあります。
大会が終わるたびに順位が変動するので大騒ぎ。
フローラダービーは地味な研究を楽しむFLORAの知恵なのです。
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