富栄養化水を濃縮することにチャレンジしている男子。
7名中4名がすでにゴールしたというのに、まだ実験中です。
これは木綿の紐の先を富栄養化水に浸け、毛管現象で上昇してきたら、
太陽や風で水分を蒸発させる装置。彼いわく「しらたき」だそうです。
果たして上昇しているんだろうかと不安になって温室を覗いてみると発見!
上昇した痕跡が紐に残っているではありませんか。
養液は青色に着色されているので、
どこまで昇ってきたのか手にとるようにわかるのです。
鑑識に回すと何と上昇した高さは何と平均で30cmにもなりました。
しかし布を垂らした区の上昇した高さは16cmと半分しかありません。
紐は直径3mm。これが60本。布は厚さこそ薄いのですが、
水に浸かっている布の幅は総計で150cmにもなります。
どちらがより多く蒸発させることができるのでしょうか。
来週末には決着がつきそうです。
三和土の集水システムが沖縄の土壌流出抑制へとつながったように
昨年の塩害抑制研究で出てきた毛管現象が
今度は富栄養化水の濃縮へと利用発展しています。
なんだか研究で「しりとり」をしているかのようです。