花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

iPadがビデオカメラ!

2018年06月25日 | 研究
夏に水の国際大会に挑む最後のフローラ。
今回の発表では動画も使えることになりました。
いろいろな機材を所有しているチームですが
さすがにビデオカメラは持っていません。
あるのは180度全天撮影できる特殊なアクションカメラだけです。
どうしようかと考えた結果、思いついたのがiPad。
写真だけでなく動画も記録できるからです。
そこでiPadを三脚に固定し撮影をしています。
チームはiPadをたくさん所有しています。
すべてコンクールの副賞としていただいたもので
今までは学会発表の際に参考写真を見ていただくのが主な用途でしたが
今回だけは持ってて良かったと感じています。
もちろん予備で撮影に使っているのはスマートフォン。
こちらも便利で高画質の映像を撮影できます。
新しい発表スタイルに戸惑いながらも
挑戦しているメンバーたちです。
さて明日は東京の未来科学館で水大賞の表彰式が行われます。
それに伴いチームは本日5人全員で東京を目指します。
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北国から南国を思う

2018年06月25日 | 研究
チームフローラフォトニクスが今春から取組んでいる作物の水上栽培。
日頃から水耕栽培を学んでいる彼らですから、
ある程度はイメージを持っていたと思います。
いつもと違うところは温室ではなく屋外というところ。
低温になったり、強い風が吹いたりと苗たちは
常に変化する気象環境に翻弄されています
それ以上に悩ましいのが低い水温。
ここは湧き水が入ってくるため池で常に低温です。
露地栽培ならマルチで土を温めることができますが
水が相手ではなかなかうまくいきません。
世界には明日の食料にも困る発展途上国が多くあります。
これらの国々のための研究ですが
北国で赤道の農業技術を開発する難しさを感じています。
しかし良いところもあります。
それは雑草が生えてこないところ。
除草作業が一切入らないのは助かります。
今はこの地方はヤマセが吹き低温にときどきさらされます。
早く暑い夏になってほしいものです。
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除草を楽にする方法

2018年06月24日 | 環境システム科
畑にずらりと並んでいるのは環境システム科の2年生。
いつもは水耕栽培温室で実習をしています。
しかし今年は畑を少し借りて商品販売ビジネスの
基本的なノウハウを体験を通して学ぶことにしました。
そこでまずは商品作り。
この畑ではトウモロコシを栽培することになりました。
2週間前に畝を作ったのですが、現在育苗中で
植えつけるにはもう少し時間がかかりそうです。
ところが畑では容赦なく雑草が生えてきました。
そういうわけでこの日は全員で除草を行いました。
除草といえば生えている草をホーで刈り取るという
イメージですが、彼らは草のまだ生えていないところも
ホーを使って土を少し削っています。
しかしこの一見、無駄なような作業が実は効果的なのです。
これをすることで土の中で発芽しようとしている種子が大きく動かされます。
すると不思議なことに発芽がちょっと遅れるのです。
つまり簡単な作業ですが、これを毎週定期的に行うことで
畑に草があまり生えてこないのです。
雑草が大きく育ってから除草するのは大変ですが、
こちらは積極的に攻めて守るという予防的処置。
サッカーではありませんが
攻めが最大の防御であることを学ぶ2年生です。
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どこのレタスを選べばいいの?

2018年06月24日 | 学校
水耕栽培ではいろいろ作物を育てることができますが
やはり一般的なのはレタスではないでしょうか。
早く育つので植物工場のイメージ野菜としても定着しています。
環境システム科は水耕栽培を通して農業と工業を学ぶ学科。
したがってレタスの水耕栽培に取組んでいる人たちがたくさんいます。
まずは管理技術を習得させるために教材として栽培している環境システム科。
たくさん栽培しているので収穫にいつも追われています。
次に3年生が自主的に生産販売に挑戦する学校設定科目「起業チャレンジ」。
3社が競っていますが、やはり栽培しやすいレタスはどの法人もチョイスします。
そして科目「課題研究」。実験しやすいので
研究材料にする班がときどきいます。
それぞれ栽培目的は違うとはいえ、
出来上がってくるレタスの利用法はただ一つ「食べる」こと。
そこで小さな名農の校内ではいろんなレタスが流通しています。
今日はどこのレタスを買おうか贅沢な悩みを抱える名農です。
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大きなジャガイモを育てる!

2018年06月23日 | 生物生産科
ジャガイモの茎を抜き取ってみました。
すると茎から何やら白くて細い茎のようなものが出ています。
これを匍匐枝(ほふくし)といいます。
地上近くを這う枝の意味ですが、
イチゴのように地上を這うものをランナー、
ジャガイモのように地下を這うものをストロンといいます。
よく見るとストロンの先が少し膨らんでいるのがわかりますか。
これがジャガイモの赤ちゃんです。
あと2ヶ月もしたら立派なジャガイモになるはずです。
さてなぜ赤ちゃんのついている大切な枝を抜いたのでしょうか。
これは大きなジャガイモが欲しいから。
種芋にはたくさんの芽がありため
放置していると茎が5本も6本も出てくる場合があります。
それぞれの茎にジャガイモがつくので
確かに茎が多いとたくさんのイモが採れますが
限られた栄養分を分けることになるのでみんな小粒。
小粒な大家族になってしまうのです。
お好みもあると思いますが調理するには
ある程度の大きさがないとしづらいもの。
そこで太い茎を3本ほど残して他の茎を抜き取るのです。
でもストロンに大きなイモがついてから抜き捨てては
栄養分を無駄にすることになります。
したがってこのようにイモがつくかつかないぐらいの時期を
見計らって茎を3本仕立てするのが一般的です。
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