花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

ルーツ

2018年07月29日 | 
短太系きゅうりで一番有名なのは「加賀太きゅうり」。
加賀百万石の人気、金沢の人気も手伝って知名度はNo.1です。
かつて加賀藩で食べられていキュウリとお思いでしょうが
実は加賀にこの種子が持ち込まれたのはなんと昭和11年。
東北の短太系きゅうりの種子を持ち込んだところ
地元で栽培していたきゅうりと交雑して誕生してます。
ここで気になるのが親となった「東北の短太系きゅうり」。
もしかしたら青森県八戸市の糠塚地区で栽培されていた
在来種「糠塚きゅうり」かもしれません。
しかし糠塚きゅうりはシベリア系太系きゅうりと呼ばれます。
ということはこの糠塚きゅうりも昔、
シベリアから入ってきたのかもしれません。
ルーツを探っていけばとても面白い自由研究ができるかもしれません。
ご覧ください。今年も店頭に太くて短い「糠塚きゅうり」が並び始めました。
暑い夏、真っ只中です。

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世界遺産ならぬ・・・

2018年07月28日 | 研究
先日、園芸科学科の実験室に行く機会がありました。
この実験室はチームフローラフォトニクスが今から10年前に
研究活動を始めた思い出の場所。
するとまだ準備室の黒板にこんなものが書かれてありました。
これは2012年春にチームが書いたもの。
以前にも紹介しましたが、水研究の日本代表として
ストックホルムで開催される国際大会に出場するため
休日返上で研究に明け暮れた時に書かれたものです。
チームにとってはまさに世界遺産ならぬ研究遺産。
あれから6年経った今年2018年、
チームは再びストックホルムを目指しています。
思い出に浸るのではなく新たな扉を自ら開いたフローラ10。
この黒板はもう消しても大丈夫です。
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阿房宮の挿し木

2018年07月28日 | 環境システム科
チームが本拠地として使わせてもらっている馴化温室。
その脇にこれまたチームが楽しませてもらっている
ブルーベリーの大きな鉢植えが並んでいます。
ブルーベリーのいいところはほとんど手がかからないこと。
この鉢だって何年も放任されていますが
毎年、たくさんの実をつけてくれます。
さてそんなブルーベリーの脇に植物が植えられました。
よく見ると食用菊。話によると同じ環境システム科の研究班が
阿房宮の苗を挿し木したようです。
南部名物の食用菊。皆さんは食べたことがありますか。
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猛暑の時代は名農で学ぼう

2018年07月27日 | 学校
今日は名久井農業高校の体験入学。
今年もたくさんの地元中学生がやってくる予定です。
名農に来たら見て欲しいものがたくさんありますが
なんといっても一番はこの緑のキャンパスです。
名久井農業高校は昭和19年創立ですが、
度重なる馬淵川の氾濫から逃れるため
昭和46年にこの高台に移転してきました。
移転当時は周囲に緑がなく風が吹くと砂嵐となり
とても大変だったといいます。
そこで学校をあげた緑化活動が始まりました。
あれから何十年も経った今、緑化活動は名農の代名詞となり
来校されたみなさんはこの緑に囲まれた環境に感動されます。
しかし実は全て名農生と職員によってつくられた人工的環境だったのです。
ただあまりにも美しいキャンパスと積極的な緑化活動は
内閣総理大臣から緑化の最高賞をいただきました。
さて現在、北半球の各国で猛暑が記録されています。
都市では気温の上昇化(ヒートアイランド)を避けるために
ビル街に樹木を植えた緑地帯を設けています。
葉からの蒸散で気温を下げようという対策で
緑地帯の周辺の温度が下がるというデータが発表されています。
たくさんの緑に囲まれた名農はまさに学校自体が緑化地帯。
暑さが苦手な人は都市の高校より、名農の方がいいかもしれません。
小さいながらキラッと緑に輝く存在。
そんな名農の日本一の環境をぜひ堪能してください。
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新しい農業

2018年07月27日 | 学校
体験入学では学校の施設を見学したり
簡単な体験授業を行います。
おそらくそこで目にする設備は
中学校にはないものばかりで驚かれるはずです。
生物生産科では整った食品加工専用の実習室。
まるで食品工場に来たかのようです。
また園芸科学科には生物工学実験室があります。
バイオテクノロジーを学ぶエアシャワーやエアコン完備の
クリーンルームは農業のイメージを変えるはずです。
さらに園芸科学科の研究班では話題のドローンも持っています。
そして最も新しい環境システム科では見るもの全てが新鮮。
専用の工業実習棟とその設備、さらに植物工場とも呼べる
LEDを備えた最新の水耕栽培装置はそんじょそこらにありません。
そんな新しい農業をぜひ感じてもらいたいものです。
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