花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

クレープ屋さん

2020年05月29日 | 研究
これはハンターズが実験している様子。
机上のホットプレートで何やら焼いています?
しかし残念ながらクレープでもピザでもありません。
泥水をろ過したろ紙を乾燥させているのです。
泥水から濾し取った土の重さを測定するためですが
メンバーはみんな、これとは別の水質分析をしながらの作業。
したがって時々、乾燥具合を見にやってきます。
しかしそう簡単に乾くものではありません。
結局、放課後も集まって作業をしていました。
すると何の匂いだ?と実験室の前を通りかかった先生が
土肥実験室に入ってきました。
土を乾燥させているからこんな匂いがしたのかと
一人納得されて帰られましたが、それは間違い。
匂いの原因は土壌の乾燥ではなく、
彼らが行っている水質分析で使ういろいろな試薬の匂いです。
実験室にいると慣れてしまってわからないのですが
外から実験室に入ってくると確かに嫌な匂いがします。
もしかしたら制服にも匂いがついているのかもしれません。
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春告鳥

2020年05月28日 | 学校
5月も下旬となり、ハンターズのホームキャンプである
馴化温室は鮮やかな新緑に包まれています。
時折、ホーホケキョの鳥の声。ウグイスが鳴いています。
ホーホケキョは縄張り宣言。
ケキョケキョケキョは侵入者に対する威嚇音。
いずれもオスが鳴いています。
さてウグイスは春告鳥と呼ばれます。
南部町でもだいぶ前から鳴いていますが、
関西では3月にはもう鳴くといいますから驚きです。
さてウグイスが春を告げるのとともに、関西から連絡が入りました。
かつてフローラがヨーグルトの蓋を応用してはどうかと
提案した雪国向きLED信号機についての問い合わせです。
しかし現在フローラは解散し、研究は別の班が引き継いで
当時提案したものとは違う方向で進んでいます。
そんな現状を説明したのですが、
最初に思いついたメンバーの話を聞きたいというのです。
実はこの研究提案、いつも同じ学年同士で研究しているので
たまには3年と2年という縦の関係でプロジェクトしたらどうなるかと
当時の女子たちで実験的に行ったもの。提案してすぐ3年生は卒業したので
残った2年生の女子メンバーが、その後のさまざまなマスコミ対応に当たりました。
今は大学を卒業してお隣の県でお仕事をしているので
連絡をとって、またまたテレビ局への対応をしてもらっています。
卒業後もフローラの繋がりは続いています。
依頼されたのは所ジョージさんの番組。放映されたらぜひ見たいものです。
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引き算ではなく足し算

2020年05月28日 | 学校
これは化学肥料の入っていた袋です。
大きく10-10-10という数字がついています。
これは肥料の3要素といわれる窒素、リン酸、カリウムの含有%。
数字が大きいほど高濃度の肥料ということになります。
いろいろな数字の組み合わせがあり、これらは複合肥料と呼ばれます。
中には3要素のうち2つしか入っていないものもありますが
要素が2つ以上入っていると複合肥料の分類に入ります。
ではなぜいろいろな数字の肥料があるのでしょう。
それは作物によって必要とする要素の量が異なるため。
ジャガイモではリン酸を多く、マメ類では窒素を少なくします。
栽培書にも作物の○○は10aあたり窒素○kg、リン酸○kgなどと書かれています。
そこで農家の皆さんは、求めるものに一番近い数字の肥料をまいて
足りない部分をそれぞれの各要素専用の肥料で足して補うのです。
このような窒素やリン酸の専用肥料を複合肥料に対して単肥といいます。
注意するポイントは絶対入れすぎないこと。
多く投入した肥料は取り除くことができないからです。
農薬の希釈計算とともに施肥量の計算は大切な学習です。
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余り物で献立作り

2020年05月27日 | 研究
さて何やら活動しているのはJr.。
研究生とも呼ばれる1年生の研究チャレンジャーです。
今年は生物生産科の男子2名、環境システム科の女子2名の応募がありました。
そこで同じ学科同士2組に分けて、それぞれ取り組むことになりました。
とはいっても今、ハンターズは何かと大忙し。
時間に追われながら実験しています。
いろいろな実験を行うと、ちょいちょい材料が余って残っています。
そこで材料がもったいないので、ハンターズが今までいろいろな実験で余った
材料を使ってプロジェクトを行うことにしました。
よく冷蔵庫の余り物で料理するのと同じです。
しかし料理と違い決められた材料で研究を計画するのは想像以上に至難の技。
いろいろ検討した結果、とても上出来なアイデアとはいえませんが
なんとか挑戦することになりました。
もちろん指導してくれるのはハンターズ。
来月の本格的な研究開始を目指して、1年生の準備が進んでいます。




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チャレンジして学ぶ学習スタイル

2020年05月27日 | 環境システム科
先日、プランターにカブの種子を播いた環境システム科の2年生。
1週間たってずらりと発芽してきました。
選択科目なので履修している名農生は少ないのですが
プランターの数はみんなで約30個もあります。
面白いのは全員カブの品種が違うところ。
自分だけのカブというシチュエーションを設定することで
参加者のモチベーションがグンとあがるからです。
さて彼らのプランターを見てみると
上手に播けている人とそうでもない人います。
このプランターはとんでもなくたくさんの芽が出てきました。
筋まきの仕方を説明してから播種してもらったのですが、
人によっては受け取るイメージが異なるためです。
中には芽がほんの少ししか出ていない人もいます。
話を聞いてみるとちょっと他の人よりも深く植えてしまったとのこと。
発芽が遅れているようです。
農業の学習指導は失敗してもいいので、まずやってみることを重視します。
その後で、教科書から知識を得て、
どうしてこのような結果になったかを理解するのです。
もちろん、この経験から得た知識をもとに再チャレンジ。
繰り返すことで知識は定着し、技術は確実に身についてきます。
知識で頭でっかちになってから行動するのではなく、まずはトライ。
彼らは秋にまた第2段を播種する予定です。
きっとその時はもっと上手にできるはずです。
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