花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

紅葉それとも高温障害

2023年09月15日 | 学校
名農の生徒玄関前の樹木を見上げると
一部ですが南側の葉が少し黄化している部分があります。
いつも紅葉が最初に始まるのはこの部分。
従って秋はこの木を見て、紅葉の始まりを感じるのですが
果たして今の状態は紅葉なのでしょうか。
一般に紅葉は最低気温が8℃以下になると始まるといいます。
しかし9月中旬になった南部町の最低気温はまだ20℃前後。
紅葉には程遠い気温です。
また最高気温と最低気温の差が15℃以上という情報もあります。
こちらは日によって達成しますが、
理由はときどき最高気温が30℃以上になるから。
つまり気温差15℃になったといえども
高い気温の中で起きているため、紅葉のスイッチが入るとは思えません。
それでは猛暑による葉焼け現象でしょうか。
高い木なので確認はできませんが、ちょっと気になる変化です。
コメント

俺ら東京さ行ぐだ

2023年09月15日 | 園芸科学科
2013年の古いデータから面白いものを見つけました。
航空写真の上にエクセルのグラフ。
残念ながら縦軸にも横軸にもヒントになる数字や単位がありません。
ただ青い線は地上、赤い線は屋上とあります。皆さんはこれが何か想像できますか。
もちろんこれは未完成の画像ですが、すぐ思い出しました。
実は地上というのは6月頃の第2農場の気温、屋上は名農の屋上の気温です。
作ったのは園芸科学科時代のTEAM FLORA PHOTOINICS。
屋上はコンクート打ちっぱなしのため寒暖差が大きいので、
それを利用してここで観光スイカ農園ビジネスをしようと
ある大学のビジネスプランに応募した時のものです。
調査すると4階の屋上ともなると容易にチョウは飛んできません。
したがって害虫が極めて少ないのです。さらにコンセントがあるので
自動かん水装置や照明、PCなど電気を使うことができます。
屋内なら当たり前の環境ですが、電源を備えた畑なんてありません。
さらにもし都会だったら、下の階や地上にはたくさんの消費者がいます。
農家が販売するために重いスイカをたくさん下まで運ぶのは厄介ですが
観光農園ならおそらく消費者は喜んで収穫したスイカを自ら運ぶはずです。
10年も前の話ですが、こんなアイデアが大ウケで最優秀を受賞し、
確かFLORAみんなで表彰式が行われた長野県に1泊2日で出かけ記憶があります。
このビジネスプランの名称は「俺ら東京さ行ぐだ」。
青森の大スターである吉幾三さんのヒット曲です。
都会はビルだらけ。このような逆転の発想で屋上を畑にしようと思ったら
とんでもない面積の農地が広がっていることになります。
農業やるなら東京で。FLORAのおどけたメッセージが込められていました。
コメント

決戦は土曜日

2023年09月14日 | 研究
発表練習をしているのは、もちろんFLORAですが
なんだかいつもと違います。
ひとつは場所。校内の本拠地としている土肥実験室ではなく
農場にある管理室。もしかしたら初登場かもしれません。
さらに違うのはメンバー。
なんとFLORA2名とJr.3名という混合チームなのです。
春から先輩FLORAのアドバイスを受けながら研究に取り組んできたJr。
1学期の終わりにコンクールがあるけれど応募したいか尋ねてみると
二つ返事で快諾。やる気満々です。そこで先輩のデータとの合わせ技で
応募したところ、ビギナーズラックで予選突破。なんと今週末、
オンラインですが決勝審査の発表会に出場することになったのです。
もちろん主役はJr.。彼らに発表してもらい、お兄さんとお姉さんのFLORAが
PC操作や質問への回答など脇役にまわって彼らをサポートする特別編成です。
しかし学年が違うため、練習は放課後。
忙しい中、わざわざ先輩が合同練習に駆けつけてくれました。
Jr.もこの日のために練習を積んできました。
ところがどうでしょう。みんな調子が悪いのか発表がぐだぐだです。
これには先輩FLORAも顔を見合わせ、驚いています。
どうやら緊張しているようです。
やるときは精一杯というのがFLORAの流儀ですが
Jr.にとって今回が初めての大会。流儀なんて知るはずもありません。
緊張は練習不足から来るもの。乗り越えるには練習しかありません。
最終練習は大会前日の金曜日。決戦は土曜日です。
コメント

花の咲く垣根

2023年09月14日 | 環境システム科
第2農場の草花温室前の生垣。
よく見るときれいなオレンジ色の花が咲いています。
もちろんこんな生垣ではありません。
花はおそらくノウゼンカズラ。
蔓性で樹木や壁にへばりついて増える中国原産の落葉性の樹木で
ときどき見かけることがあります。
絡み付かれている生垣の樹種名はわかりませんが
こんな生垣があったらまた楽しいかもしれません。
かつてノウゼンカズラは有毒だといわれていました。
なんと花を触った手で目を擦ると失明するというのです。
しかしこれは間違い。現在は無毒であることがわかっています。
さて今から数十年前、名農が前川原農場、つまり今の第1農場から
この高台に移転した際、チームが本拠地で使っている馴化温室周辺は
園芸科の垣根見本園でした。
その後、いろいろなガラス温室が建てられた際になくなったようです。
そんな記録が残されているのが環境緑化で日本一を受賞した際に作られた記念誌。
昭和時代の植栽図面が掲載されています。
コメント

ワイルドだろ

2023年09月13日 | 学校
名久井農業高校に詳しい方なら、ここがどこかわかるはずです。
そうです。高台の第2農場から、
川向こうの第1農場に向かうために降りていく階段です。
昔からそうですが、この階段はブロックではなく自然石。
したがってかなりゴツゴツしています。
でもそれがなかなか面白い景観を作っています。
しかし雨が降ると滑りそうでちょっと怖いんです。
生物生産科の本拠地は第1農場。
1年生も3年生もみんなこの階段を上り降りしています。
昨日の9月12日の最高気温は34℃。
下から登ってくると、ちょっとしたアスレチック場。
それでもワイルドな名農生は元気に真夏のクライミングを楽しんでいます。
さて来年、創立80周年を迎える名久井農業高校。
この岩の階段は移転当時からのものなのでしょうか。
そうだとしたら設計した大先輩も相当ワイルド。
さもなければ悪戯好きです。
コメント